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18歳以上ですか?
19にしおりをはさみました!
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19
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高校から車で約20分。
とめ慣れた駐車場に車を置くと、降りてきたエレベーターに乗り込んだ。
8のボタンを押すと、静かに閉まる扉
”上へ参ります”
聞きなれた機械音―。
何も変わらない日常
どこか違うところがあるとするならば、
この後にまた家を出なければならないという事くらい
家の中は薄暗くて、空になったビール缶やタバコを押し付けられたアルミの灰皿、コンビニ袋なんかが散乱している
男の独り暮らしなんてそんなもんだろ
干してあったタオルと下着だけを取り込んで浴室に向かう
ポケットの中から拾ったUSBメモリを取り出した
「…字、綺麗だな」
はみ出ないように貼られた付箋に
緑のボールペンで書かれた字
このペン0.38の超書きやすいからってナル先生に
4月に貰ったやつと同じだ。
…とかしょうもない事を思い出した。
少し右上がりで角は丸みを帯びている
女の子みたいな文字
指でなぞりながら、ふと思う。
もしかしたら落としたことに気がついてコレを探しているかも知れない
そう思うといくら何でもかわいそうな気がした
………連絡網、たしか貰ったよな
素早くスマホを起動させ、最新版の連絡網を探した
…あ、あった。
090........テンキーに最後の数字を打ちかけ、手を止めた
電話じゃなくてもメールとかしとけばいいだろ
何で掛けようとしてたの俺
はぁ…
フワフワの事になると、ときに冷静さを失う俺に呆れた
嫌でも気付き始めてしまったこの気持ちを
永遠に確信に変えることなく生涯を終えたい
大きくため息をつくとメールを開いて
アドレス欄に先程の番号を入力する
- -*- - -*- - -*- - -*- - -*- - -*- - -*
件名
お疲れ様です。高木です
本文
さっきぶつかった時にUSB落としてたみたいなので
あとで持っていきます。
- -*- - -*- - -*- - -*- - -*- - -*- - -*
そんな愛想も何もないメールを送り終えると、思いの外時間が経っていたことに気づき、急いでシャワーを浴びた
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