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ー成田sideーにしおりをはさみました!
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ー成田sideー
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蛇口からジャージャーと流れ続ける水を見ながらぼんやりと考える。
…つっても考えるのは年がら年中圭ちゃんのことだけ。
朝から晩までこうして息をし文字通り“生きている”全ての時間に考えてるのは圭ちゃんのことだけだ。
「わかってんよ。俺はきっと頭がおかしいんだ。」
ぶっちゃけて言えば。
俺みたいなヤツが普通にその辺にいて誰かにこんな感じで絡んでたら相当キメェと思うしだいぶヤベェと思う。
“俺”を見知ってるヤツらは実際俺をそんな風な目で見てるんだろう。
だからどうした。
それがどうした。
「こんな開き直ってる時点でもう終わってると思うけどな。」
食器を洗い終わって明日の飯の炊飯予約も入れた。
全ての言いつけをし終わった俺は玄関の鍵を閉めてその足で風呂場に向かう。
薄暗い廊下を進み浴室のドアを開いて脱衣所で服を脱ぎ捨てる。
洗濯機の蓋を開けて自分の服を入れようとして…その中に圭ちゃんのパンツを見つけて迷わずそれを抜き出した。
「全く…もうちょっと気遣ってもらいたいもんだよね。」
風呂場のドアを押し開けて中に入りシャワーのコックを捻る。
お湯が温まるまでの間…手にした圭ちゃんのパンツに顔を埋めた。
「こんなとこ見られたら確実に引かれんな。」
勃起してる自分のモノを握って上下に扱きながら圭ちゃんのニオイを吸い込む。
ヤベェのはわかってるがやめらんねぇ。
こうして一緒に暮らすことになってから何度コレをおかずに抜いたことか。
硬いモノの先端から先走りがどくどくと溢れでてくる。
裏筋に這わせた親指の動きを速めながら…今日のことを思い出してみる。
柔らかかったな…圭ちゃんの唇。
想像してたよりずっと柔らかかった。
舌は熱かった。
想像してたよりキモチ良かった。
モノもちゃんと勃ったしちゃんとイッたしな。
想像してたより小さくて可愛かった。
「やっべ…やっぱナマ圭ちゃんは…スゲェ…」
思ってた以上に抵抗はされたけど…思ってた以上にシャットされたけど…。
「もう引けねぇや。」
限界間際にキた俺は顔を埋めていたパンツを外して自分のモノを包んでそのまま…射精。
ドクドクと脈打ちながら溢れ出るそれを…愛しい圭ちゃんのパンツに沁み込ませながら目を閉じた。
圭ちゃんを初めて見た時、その可愛さに心を奪われた。
あんな可愛いくせにやたらとケンカ慣れしてて強くて男っぽくて。
俺を助けてくれた圭ちゃんはとにかくカッコよくてとにかく可愛かった。
それから俺は圭ちゃんから離れなかった。
どこに行くにも何をするにも引っ付いていた。
出会ってすぐの夏に二人でプールに行った時、まだガキだったくせに俺は圭ちゃんの水着姿を見て初めて勃起した。
まだ“そーゆーこと”を知らなかったから、なんで勃ったのかわからなくて父さんに聞いた。
そしたらそれは“自然のことだよ”と言われてそれならいいかと思ってあんま気にしてなかったけど…なぜかソレは圭ちゃんと一緒の時にしかならなかった。
その冬、父さんと三人でスキーに行った。
白いスキーウェア姿の圭ちゃんは白銀に負けないくらいキラキラしてとても眩しかった。
とても可愛かった。
泊ってたホテルで一緒に風呂に入った時、初めて圭ちゃんの裸を見た。
俺と同じくらいの身長になってた彼の身体は見た目より細くて白くてしなやかで。
湯に浸かりほんのりとピンクに色付いた肌の上のピンクの乳首はたまらなく美味そうだった。
その夜俺は、一緒に寝ていた圭ちゃんの隣で初めて自分で抜いたんだ。
そして高校生になり俺の方が遥かに背も体もデカくなった今。
呼び方を“瀬能くん”から“圭ちゃん”に変え、その存在は更にまた俺に新たな刺激を与えてくる。
「…ヤベェ…触りてぇ…」
好き過ぎておかしくなってんだからしょうがねぇ。
いつだってどこでだって触りてぇよ。
さっきの…俺を見る圭ちゃんの冷たい視線を思い出して苦笑い。
無理矢理ヤるのは簡単だ。
学校でも…不本意ながら扱いちまえたからな。
力だけなら十分に勝てるが嫌われちまったら意味がない。
…俺は別に圭ちゃんに突っ込みたいってわけじゃない。
圭ちゃんを俺の物にしたいんだ。
だから無理矢理は、しない。
シャワーを終え体を拭き上げながら脱衣所に上がり圭ちゃんのパンツを洗濯機に入れる。
“自動”を選択した俺はスウェットの上下に着替えて浴室をあとにした。
階段を一歩一歩上がりながらゆっくり、じっくりと今後の作戦を考える。
「…って言ってもあの人俺が思ってる以上に鈍いからな。」
キスしたってのに嫌がらせとか。
俺にイかされたことだって……。
溜め息をついて圭ちゃんの部屋のドアの前に立ち…その場に座り込む。
「どうやったら…俺のこと、好きになってくれんのかな…」
ガキの頃からずっと考え続けていること。
圭ちゃんを好きになればなるほどその想いは強くなる一方で。
「圭ちゃん…マジで好きなんだよ…」
小さく呟きながら膝を抱き俺は深い深い溜め息をついた。
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