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なにがなんだかわからなかった。
わからないっていうか…なんていうか。
そんなことを考える間もなく俺は、いつものように“成田”という嵐に巻かれ翻弄されあっという間にヤツのペースに巻き込まれてしまった。
そして…
いつもと違うのは。
「圭…」
俺の身体を跨ぐように膝立ちしている成田が着てる物を脱ぎ捨てじっと見下ろしてくる。
窓を背負ってるもんだから顔の表情なんてわかんねぇけど…なんか緊張してるようなそんな空気が流れてきてて…。
「…好き。好き過ぎて…おかしくなりそう…」
小さく呟き成田がそのまま黙る。
“もうおかしくなってんじゃねぇか。”
いつもならそうつっこんでるとこだが…なんつーかそんな軽口叩けないようなそんな変な緊張感が漂ってる。
「圭…」
少し強張ったヤツの声に思わず構えてしまう。
「あ、ごめん。」
「あん?」
「俺スッゲ緊張し過ぎだわ。」
“ははっ”と笑ったヤツは小さく息を吐き出し…大きく息を吸って。
「…好きだよ…圭、…」
囁くように言いながら…俺の尻に指を這わせてきた。
…っつーか!
「おいおいおいおいおい!」
「うるさい。」
「お、お、おいって…!」
ジタバタしてる俺に構わずヤツは寄せた指先で穴を一撫でするとそのままソコをクッと開いた。
…ってか!!
「ちょっ、おいっ!テメェ、なにして…!」
「んなん決まってんだろ…」
「だから…っ…!」
ばたつかせてる足が取られグッと胸元まで押し上げられる。
「ちょっ、テメっなんだこの…っ」
「いいカッコ…」
割り開かれた足の間にはニヤけたヤツの顔。
それが見つめてる先ってのは…。
「かわいい…圭の穴、ピンク…」
「んなわけあるかっ!!」
必死に足を揺すりなんとか逃げ出そうと試みるが毎度のことながらそれは叶わず逆にヤツを興奮させてしまっているようだ。
ヤツはえらく酷いニヤけ顔になり。
「いいね。足振る度に圭の可愛いのが揺れて…なんかもう、めっちゃ可愛い。」
「…っ!?」
もう…
どうしたらいいんだか。
「…ってもう、いいよね?」
「はっ?」
「もう…焦らさないで。」
言われたすぐ後、返事をする間もなく尻にヤツの指が触れそして…その奥に…。
「て、テメ…っ…んん…!」
「大丈夫。もう入ってるから。」
言葉と同時にソコを襲う違和感。
開かれたソコから何やら太い長いモンがグッと押し込まれていくのがわかって。
「イっ!…ちょ、痛てぇ…ッ!」
「まだ一本目だよ。……暴れんなって。」
「はぁっ!?」
一本目!?
何だよ一本目って!?
何?
アイツって二本も生えてんの!?
イヤイヤ、落ち着け俺。
同じ人間なんだし何度もアイツのモノなんて見てるから……
…じゃなくて!!!!!!
「イテ、ェ……つってんだろーが!」
ドガッ!!!!
ぐちゃぐちゃな思考をなんとか戻しつつ必死に声を張り上げその名の通り“全身全霊”全ての力を振り絞って出した足がものの見事にヤツの顔面にヒットした。
前屈みになっていたデカい体がのけ反りそのまま後ろに倒れ落ちる。
それを確認した俺はソッコーベッドから起き上がると裸のまま駆け出し部屋のドアを力一杯押し開け転がるように廊下に飛び出した。
目の前には長く延びる廊下の木目。
床に突っ伏した格好の俺は首だけを背後に戻し開いたままのドアの先に目を凝らした。
しん…
真っ暗な部屋の中の様子は見えない。
けど…
中の気配?みたいなもんは全く感じられず。
…もしかして…?
「…まさか………死…」
不可抗力。
正当防衛。
そんな四文字熟語がぐるぐると頭の中を巡る。
すると。
ジッと見つめる先、真っ暗なそこでゆらり、と影が動いたと思った瞬間。
バサッ!
と!
身体に何かが投げつけられた。
「え、あ…パジャマ…」
俺がさっきまで着てたパジャマとシャツとパンツ。
それを見てた視線の先に人影が現れ瞬間身構える。
おそるおそる顔を上げると…まだ上げきらないってのにその人影…つまりはヤツなんだけど。
それはこっちには来ずそのまままた暗がりに戻っていった。
そして…
パタン。
ドアが閉じられ…
少なくとも俺が動けるようになり自分の部屋に戻るまでの間、一度も開くことはなかった。
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