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3にしおりをはさみました!
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ずっと楽しみにしていた通りに、凛と一緒のお布団で寝た。でも、凛を挟んで反対側にしろおじちゃんが寝て、しかも凛を抱きしめて離さない。
僕は、むう〜とむくれていたけど、今日はいろんなことがあって疲れていたから、凛が、こちらに手を伸ばして頭を撫でてくれているうちに眠ってしまった。
翌朝、カーテンのすき間から射し込む明るい陽射しと、部屋の外から聞こえる小さな話し声で目が覚めた。
なかなか開かない目を擦りながら横を見ると、凛としろおじちゃんがいない。
「え~、凛にちゅーしたかったのに…」
僕は不満げに呟いて、のそのそと起き上がって部屋を出る。居間に行くと、キッチンで何かを作っている凛を、しろおじちゃんが後ろから抱いて、時々笑い合いながらちゅーをしていた。
僕のお父さんとお母さんもちゅーはするけど、こんなにずっとはしない。
僕が朝一番に凛にちゅーしたかったのに…、とだんだん面白くなくなってきた僕は、二人の真後ろに立って大きな声を出した。
「おはよ!凛、しろおじちゃん!何してんの?」
「えっ!あっ…、せ、青藍…おはよう…っ」
「おはよう。なんだおまえ、早起きだな。もっと寝てていいんだぞ?」
「僕は毎朝、ちゃんと起きてるの!寝坊なんてしないもん」
「ふふ、偉いね、青藍。じゃあ、もうすぐご飯できるから、顔洗って着替えてきてくれる?」
しろおじちゃんから離れて、凛が僕の頭を撫でて笑いながら言う。僕は「うん」と頷いて、しろおじちゃんを睨んで居間を出た。
座卓の前に座って、凛の隣で朝ご飯を食べる。イチゴジャムが塗られたトーストとプルプルの目玉焼き。カリカリに焼かれたベーコンと湯気のたつコーンスープもある。
僕が目玉焼きの黄身を潰さないようにそーっとフォークに乗せようとしてると、凛がクスリと笑って言った。
「青藍、今日も天清くんが遊びに来るよ。家だけじゃなく、どこかに出かけようか?」
「え?たかきよくん、来るの?そっかぁ!何しようかなぁ。お出かけどこがいいかなぁ…」
「青藍と天清くんが仲良くなってくれて嬉しいよ。二人を見てると、可愛くて楽しいしね」
凛に手伝ってもらって、潰さないで黄身をフォークに乗せることが出来た。それをゆっくりと大きく開いた口の中に入れる。上手く口の中に入れれたことに嬉しくなった僕は、ニコニコとしながら黄身を噛んで飲み込んだ。
「ふふ、青藍は天清くんが好きになったんだね」
「…なんで?」
凛の言葉に、僕はコテリと首を横に倒す。
僕の口についた黄身をティッシュで拭きながら、凛が楽しそうに笑った。
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