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彼の中に囚われる/Part2[きょーコン]にしおりをはさみました!
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彼の中に囚われる/Part2[きょーコン]
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コンside
俺の事が好きだと
彼は確かにそう言った
嬉しい
その感情と共に、怖い、という感情が生まれる
自分の事を見て欲しいからと言って、俺の事を監禁している
狂っている、と言っても良いだろう
「可笑しいかもやけど…ごめんな?こうしないと安心出来ひんねん」
彼は俺から目を離さない
ずっと、見つめてくる
「コンちゃん、良い人やろ?変な虫、付きやすいから」
そう言って彼は俺に微笑む
その笑顔すら、今は少し怖い
彼が腕時計を見る
どうやら、その時計は正確な時間を刻んでいるらしい
「もうこんな時間か…お風呂入って寝よか」
外は今、夜らしい
正直、今はお風呂に入る気分では無いが、彼が俺の手を引くから仕方なくついて行く
お風呂もこのフロアにあるようだ
「俺、一人で入れるよ?」
彼は俺にずっとついているらしい
脱衣場では何故か彼に服を脱がされている
「何かあったら怖いやろ?」
俺は今の彼が怖い
服を脱ぎ終わり、中へと入る
普通の風呂場だ
シャワーがあって、湯船があって
彼は脱衣場で自分の服を脱いでいた、一緒に入るようだ
俺はバスチェアに座り、頭を洗い始める
ドアが開く音がした、彼が入ってきたのだろう
構わず頭を洗い続けていると彼が俺の背に触れた
思わず驚いてしまい、肩を跳ねさせた
「ふはっ、吃驚したか?」
そんな事を言いながら彼は体をお湯で少し流してから湯船に浸かった
「頭、洗わないの?」
彼だって汗はかいている筈だ
「さっき一回入ってんねん、そん時洗った」
二回入る必要は無いのでは
そんな事を考えつつ頭を洗い終わり、既に彼が浸かっている湯船に俺も浸かった
同じ湯船に向かい合って入るのは気まずい
話す事も無くて
俺は一人で考える
いつになったら出られるのだろうと
仕事はどうなっているのだろうと
同じ事を何度も考えていたら、唇に柔らかな感触を感じた
気付けば彼の顔を目の前にある
あぁ、キスをされたのか
そう気付くにはあまり時間は掛からなかった
「…きょーさん?」
「何回呼んでも返事せぇへんからやろ」
そんなに呼ばれていたのだろうか
ごめん、と彼に一言だけ言う
熱くなってきた
「なぁ、何で嫌がらへんの」
彼が問う
何でと言われても、答えは一つしかない
「…好きな人にキスされて、嫌がる人なんて居ないでしょ?」
こんな事を言ったのは、きっと逆上せてしまったからだろう
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