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キセキ再会編 16にしおりをはさみました!
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キセキ再会編 16
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「はーい! それでは、発表会始めまーすっス!」
黄瀬くんのその言葉に、僕と高尾くんはふたりして、
『発表会?』
と首を傾げた。
氷室さんたちと帰ってくるやいなや、突然リビングでそんなことを言われた。
謎過ぎますよ。
「なにを発表すんの?」
高尾くんがそう聞きます。
それに、無駄にハイテンションな黄瀬くんが答えた。
「ズバリ! 黒子っちと高尾っちのお悩みっス!」
「おまえいつから俺のことなになにっちで呼ぶようにな…………って、は!?」
「どういうことですか!?」
「そのままっスよ。お悩み発表会っス」
「意味がわからねぇ!」
「ちゃんと説明してください!」
僕たちの問いに、赤司くんが答えた。
「簡単なことだよ。君たちが互いのことで悩んでいて、相談もしないでうだうだしていたから、助けてあげようかと思ったんだ」
ツッコミどころ満載ですが、とりあえず置いておきましょう。
それより、
「高尾くんが悩んでいたことは、僕に関することだったんですね」
そちらの方が、気になる。
「テッちゃんも、悩んでたんだ……。その……俺のことで……?」
「はい」
高尾くんも、動揺しているみたいですね。
僕のこと……なんでしょう?
なにが、君を悩ませていたんですか?
少し、怖いです。
もし、別れ話だったりしたら、どうしましょう?
聞くのが、怖い。
けど、いま聞かなかったら、後悔することになるでしょう。
だから、聞かないと。
「聞かせてください。高尾くんの悩み。お願いします」
「テッちゃん……」
「ね?」
「…………うん」
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