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僕じゃダメ…かな。にしおりをはさみました!
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僕じゃダメ…かな。
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天月「まふくん……」
天月くんの家に着き、チャイムをならし、
出てきて、僕の名前を呼ぶ天月くん。
まふ「天月くん…どう…したの?」
天月「まふくん…まふくん……」
何度も僕の名前を呼び続け、下を向く。
まふ「何か…あったの?辛いこと?僕でよかったら…きくよ!」
少しでも力になりたくて、なるべく明るく話しかける。
内心はとても心配。
彼じゃない彼なのだから。
天月「まふくん……言ってもいいの……?」
声を震わせ聞く天月くん。
そんな彼を見るのはどうしても耐えられなかった。
まふ「なんでも聞くよ!…どうしたの…なにがあったの……?」
はなをすすりながら、何かを口にしようとしている。
いつも明るい彼が、こんなにも弱くなってしまった。
それは、何が原因だ?
人か、物か、それとも心か。
包み込むように抱きしめ、なるベく優しい声で聞く。
まふ「言って……。」
そうでもしないと、壊れてしまいそうだから。
天月「まふくん……」
突然の出来事だった。
知っていたはずなのに、考えることすらしていなかった。
天月「まふくん……好き。」
そう、一言告げると、溢れ出すように話し続ける。
天月「まふくんが、そらるさんのこと好きなの知ってる……でも、 前も言ったけど…僕、まふくんのことが好き…。どうしようもないくらい好き……。まふくんはなんで僕の事見てくれないの?僕はまふくんが辛かった時、いつでも、…いつでも………っっ…」
途中から涙が溢れ、言葉が途切れる天月くん。
僕は一体、何をしてた?
自分の恋を優先していた…?
天月くんを苦しめていたのは僕…
僕のせい…僕、僕のせい……なんだ…。
僕のせいで、天月くんを……。
確かに、天月くんは、頼れる。
そらるさんよりも、僕の事を見てくれている。
なのに?なぜ
僕はそらるさんを選んだ?
ストーカー被害から助けてくれたから?
かっこいいから?頼れるから?
どうしてだ?
そらるさんが好きな理由が思い出せない……
なんで好きだったんだ?
いつから、好きなんだ?
どうして好きになった?
なぜ、あんなにも、周りの事を忘れて夢中になった?
よくわからない。どうして…どうして……!
天月「まふくん…そらるさんじゃなくて……
僕じゃダメ…かな…」
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