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二人の行き着く場所にしおりをはさみました!
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二人の行き着く場所
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古びた吊り橋はかなり揺れた。気を抜くと足をとられそうになる。
タケルは両側の縄をしっかり握りしめながら慎重に歩を進めた。それを高支那は無言のまま見つめる。
何を考えているのかまったく読み取れないその表情に、タケルの胸は次第にざわつく。
悪い予感――というやつか。
だが足を止めることはなかった。
早く高支那の元へ――
なぜか妙に心が急かされる。
タケルは更に慎重に前へと進んだ。
だが――
今まで動きのなかった高支那が、何やら不審な動きを見せたのをタケルは見逃さなかった。
ゆっくりと背広の内側に手を入れる高支那。そして…
そこから取り出されたのは――サバイバルナイフ。
タケルは一瞬動きを止め、息を飲んだ。
高支那に目が釘付けになる。
だが驚いたのはこの後だった。
なんと、高支那はいきなり吊り橋の綱にナイフの刃をあてがったのだ。
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