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あっ、因みに当番制です
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我々軍のクリスマス。
それはクリスマスを祝い、ケーキやチキンを食べるような
普通のクリスマスではない。
もちろん祝いはする。
しかし、それ以外に特殊な伝統があった。
グ「今年もこの日が来たな...。」
クリスマス、我々軍幹部と双子は招集をかけられていた。
何事かと思い行ってみると、会議のときのように幹部全員が席につき、
険しい顔をしていた。
そして、双子も不思議に思いながら席に着いた
瞬間の開口一番がそれである。
柚希「この日って...クリスマスイヴですか?」
何をそんなに険しい表情になる必要があるのだと
柚希は疑問に思いながら口を開く。
鬱「そうや。やけど、普通のクリスマスイヴなんかじゃない。」
柚夏「なんかあるのー?」
柚夏の問いに他の人より顔を更に険しくしたシャオロンが答えた。
シャ「当番制サンタ役や....。」
柚希「当番制サンタ役?」
柚夏「とーばんせーサンタやくー?」
初めて聞いて、意味もよくわからない双子は、
流石双子と思うくらい同時に首を傾げる。
因みに、これを読んでいる君が、なんとなくの
ニュアンスは分かるけど、どういうことかよくはわからないと
思っていることはお見通しですからね?
と此処で、分かってないなと思い一つ溜息を吐きながら
トントンがさらに説明を加えてくれた。
ト「今日はクリスマスイヴやろ?で、クリスマスイヴの夜、ここでは
この国の教会の子供に当番制でプレゼント配ることになっとるんや。」
ひ「で、今年の当番はシャオロンとグルッペンと大ちゃん......
だったんだけど...。」
柚希「けど...?」
そこで何故か言葉が切れる。
何か言いたくないことでもあるのだろうかと思いつつ、
柚希は続きを問うた。
グ「実は、俺も大先生も仕事が溜まっててな;」
つまるところ、グルッペンはよりにもよってこの時期に
忙しくなり、鬱はサボりを重ねてしまったせいで二人共仕事が
溜まっている状況ということだった。
グルッペンはともかく、鬱は自業自得である。が、
悲しそうにしているはずなのに何故かやけに嬉しそうに
見えるなのはなぜなのだろうか。
答えは簡単である。
そう。
この場にいる幹部全員.....行きたくないからだ!
子供と言うものはいつの時代も無邪気であり、残酷である。
見つかったが最後、言い訳を考え、場を取り繕い、
それでも質問攻めをしてくる子供を延々と対処しなければならない。
そんなめんどう誰でも御免である。
となってしまえば、もちろんその代役をするものはいない。
ならどう決めるか....。
グ「ということで、代役を決めるためにくじを用意した。」
鬱「僕、グルちゃん、絶対行くことになってるシャオちゃんを
退けた皆で引いてくれ。」
こうなるわけである。
果たして誰になるのだろうか。
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