アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ちゃらお君の葛藤(4)*にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ちゃらお君の葛藤(4)*
-
暫くふにふにとお互いの唇を合わせるだけのキスを繰り返していると恭弥は緊張が解けたのか、静に抱きついて首元に擦り寄り始めた。
(ほんとに猫みたいだよな。落ち着いたみたいだしそろそろいいか)
胡座をかく静に股がっている恭弥の股の間に手を伸ばすと静は蕾を探した。何をしようとしているか気がついた恭弥がまた僅かに身体を強ばらせるが今は静に抱きついているからか安心していた。
静は右手の中指をまた恭弥の蕾に挿し込むと、恭弥の腰を抱えていた左手を離して後頭部をわしゃわしゃと撫でてやる。先程よりは身体から力も抜けていて幾分動かしやすいと思い、焦ることなくゆっくりと指を動かした。
暫くして入口が解れてきた所で静は恭弥に声をかけて指を増やした。
「痛くないか?」
増した異物感に恭弥は顔を顰めるが、静が丁寧に時間をかけて解したお陰で痛みはない。頷くと静はまた指を出し入れしたり少しだけ2本の指を開いたりした。
「恭弥、前立腺触るな?」
「前立腺…」
「初めてだし気持ち悪かったり痛かったりするかもだから、そしたらちゃんと言って?」
「…ん」
静からは恭弥の顔が見えないため、少々心配ではあったが恭弥がこの体勢がいいならいいかと思い直した。
人によって差はあるがだいたい後孔の入口から4cmほど入った腹側に前立腺はある。触れればそこにあるとわかるが、さっきまでは触れないように入口ばかりを丹念に解していた。
(ずっとタチだったみたいだし、これから開発するのかと思うと…)
はぁ…と胸の内に籠る熱気を恭弥にバレないようにそっと吐き出す。
そして探る。直ぐにソレは見つかった。目立つことなくひっそりと隠れるようにあるソレは触れれば僅かにコリっとした感触がある。
恭弥は前立腺に触れられても違和感のようなものはあっても、特別何かを感じたようには思わなかった。何となく、あぁこれが前立腺か…と思うくらいにわかる程度で、ネコたちが善がる理由がわからなかった。
「痛いか?」
「痛くない」
「何か感じる?」
「…あんまり」
まぁ初めはそんなものだろう、と静は言う。
恭弥としても尻で感じるというのは想像できないし、感じるようになりたいとも思っていないので別に何とも思わない。
もちろん静は開発する気満々だが。
(油断しているところ悪いけど…)
そう内心で呟くと静は恭弥の後孔に指を入れたまま反対の手で恭弥のモノを扱き始めた。
「ひぃっ」
急に前立腺をぐにぐにと弄られながら前も刺激されて恭弥は悲鳴じみた声を上げた。
それに構わず静は後ろは前立腺、前は裏筋やカリ、尿道口などの弱い部分を集中的に攻めた。
「あっ…せい、せいっやめ、あう…ぁやっ…」
襲ってくる快感に我慢出来ずに恭弥は静にぎゅうぎゅうと抱きつきながら喘ぐ。静は耳元で熱い吐息を吐きながら声を上げる恭弥に興奮を覚えつつも、理性を飛ばさないように必死だった。
(あ〜〜入れてぇ…痛がるのを押さえつけて快感で塗りつぶして喘がせて泣かせて縋ってきたところをどろっどろに甘やかしたい…)
静の本性を知らない恭弥が聞いたら割と本気で泣きそうなことを脳内で考えて、ついでに泣き叫ぶ恭弥を押さえつけて喘がせる想像もして、いやいや今はまだダメだと首を振って、何とか平静を取り戻す。
そんな恐ろしい思考を脳内で繰り広げていようとも、しっかりと手は動かしていて恭弥を追い詰めていた。
「せいっせいっ!も、イクっ…あっあっ…イク!イク…っ…………あ……ふぇ…?」
恭弥がイクっとおもった瞬間、前を触っていた手がパッと放されて不発に終わった。
(すん、どめ…)
放出される寸前だった熱が行き場を失ったかのように身体の中をグルグルと回る。じくじくと疼くような熱に侵されて頭がクラクラする。
(イキたい…)
ただそれだけが頭を支配する。ハァハァと息を荒らげて恭弥の手は無意識に自身の中心へと近づく。
しかしその手があつくてあつくて堪らない中心に触れるすんでのところで静が掴んだ。
「だぁめ」
ピクリと恭弥の指先が動いた。静の手を振り払ってでも自身のモノに触りたかった。しかし…
「恭弥」
窘めるように静が名前を呼んだ。
「いや、だ…せい、おねがい…」
(あーあ、そんな顔されたらさぁ………もっと虐めたくなる)
ゆらり、と静の瞳に嗜虐的な色が浮かぶ。
静は自身にしがみつく恭弥の手を解かせると、トンと押して恭弥をベッドに沈めた。そして訳もわからず呆けている恭弥をくるりとうつ伏せにすると、どこからか取り出した帯状の紐で恭弥の腕を後ろ手に縛った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 47