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ちゃらお君の葛藤(5)*にしおりをはさみました!
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ちゃらお君の葛藤(5)*
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「え、せい?え?」
何が起きたかわからない恭弥が狼狽してもぞもぞと拘束を解こうと腕を動かす。
「こぉら、ダメだろ恭弥?」
愉しそうな、叱る気のまるで無い声。しかし恭弥は何故か逆らってはいけない気がして解こうとしていた腕をピタリと止める。
「いい子だな」
(あ…)
きっと今、静はあの目で俺を見下ろしている…満足気で褒めるような甘い色をした、そんな目。
ゾクリ、と寒気にも似た何かが恭弥の背を走る。決して不快ではなく、しかし心がザワつく感覚。
「恭弥、腰上げて」
逆らえない何かに突き動かされて恭弥はおずおずと腰を上げるために膝を曲げようとする。しかし後ろ手に拘束された手のせいで上手くバランスが取れない。
(ん〜必死にお尻振ってる恭弥も可愛いけど、このペースじゃ朝になりそう)
健気な恭弥の行動をこんな風に見ている静はなかなかに最低だが、実際にもぞもぞと動く恭弥はお尻を振っているようにも見える。今の状況を客観的に恭弥が見たなら立ち直れないかもしれない。
静が恭弥の腰を掴んでさっさと尻を上げさせる。確かめるようにもう一度後孔に指を突っ込んで抜き差しすると直ぐに指を抜いた。
違和感をあまり感じなくなり、馴染んできたと言ってもいい静の指を大人しく受け入れていた恭弥は静が直ぐに指を抜いたことに疑問を浮かべながらもほっと安堵の息を吐いた。しかし恭弥の不意をつくように後孔に何かが押し付けられた。
___ぐちゅ
そんな音が聞こえたかどうかは定かではないが感覚としてはそんな感じ。指ではないナニカが恭弥の後孔に押し込まれた。
うっと小さく呻いた恭弥を気にすることなく静が突っ込んだエネマグラをにゅくにゅくと浅く出し入れし馴染ませるように動かし始めた。
「エネマグラって使ったことある?」
静は恭弥が尻で使ったことがあるかを聞いたわけではないのだが、恭弥は勘違いしてあるわけないと少々うわずった声で答えた。どちらにしても恭弥は使ったことは無かったが。
コリコリとピンポイントに前立腺が刺激されて恭弥はじくじくと下腹部に熱が溜まる感覚に眉を寄せた。
「ん………はぁ……うぅ…………ぁ」
決して速い動きでも、強く擦るような動きでもない。むしろねっとりと嬲るような動きである。それがじわじわと侵食するように恭弥に鈍い快感を与えた。
目を瞑り、熱い吐息を漏らしながら恭弥はその鈍い快感を求めて意識を集中させていた。
しかし恭弥が快感を感じていて、更にそれを強く求めているとわかった途端に静はエネマグラから手を離した。恭弥が必死に振り返って自身の尻越しに静を見ると、静もまた恭弥を見ていた。
「自分で動かしてみな」
そう静が愉しそうに笑って言う。
「………手解いて」
自分で動かすかどうかは別として、恭弥は静との距離が遠く感じて拘束を解いて欲しいと頼んだ。しかし静がそれを聞き入れるはずもなく、その頼みはスルーされた。
「お尻に力を入れたり抜いたりしてみて?」
口調は優しいが有無を言わさぬような雰囲気に恭弥は息を飲む。しかし静が恭弥に何をさせようとしているのかがわかって羞恥と抵抗感で恭弥は動けなかった。
「恭弥?いい子でしょ?」
まるで出来ないなら悪い子だとでも言うような静の言葉に恭弥は困り果てる。
それを見た静は初めてだし仕方ないか、と呟くと恭弥が咥えこんでいるエネマグラをコツコツと指先で少し強めに突く。それにピクリと反応した恭弥の腹に力が入り、きゅっとエネマグラが深く飲み込まれた。
こりゅっと前立腺を擦る感覚に恭弥は息を詰まらせた。
「恭弥、ゆっくり息吐いて?」
静に指示をされて恭弥はゆっくりと震える息を細く、細く吐いた。すっと身体から力が抜けていく。すると肛門からも力が抜けてエネマグラが外へ吐き出されそうになった。排泄感にも似たその感覚はどこか危うい快感を伴って、しかしそのままエネマグラを出してしまうことを恐れた恭弥は再び尻に力を込めた。
ぬっと中へと戻ってくる感覚にぶるりと身震いをして息を詰まらせ、ゆっくりと吐く。恭弥は無意識にその行為を繰り返していた。
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