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離れたくないにしおりをはさみました!
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離れたくない
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何時も俺を起こしてくれるのは昇兄だけだった。
小学校も中学校も高校に上がってからも何時も起こしてくれた。
「りゅ……起きて…あさ……出来た」
ん?声がする、誰だろ。
少し目が覚めてきて、俺を起こしてくれるのは昇兄しか、居ないと思い出した。そしたら、無意識に名前を呼んでいた。
「ん?しょう……にぃ?」
「ほら、もう朝だから起きて」
「おはよう、昇兄。抱っこして?」
あっ!と、思った時には遅かった。
何時も心を閉ざしてしまっている反動なのか、朝になるとよく、子供みたいに甘えてしまう。
「おいで、竜。抱っこしてあげるよ!」
「ほんと?やった!」
こんな風に何時も甘やかしてくれるから、昇兄が大好きな俺は、つい嬉しくて素直に喜んでしまう。まだ子供っぽさが抜けないのかそのまま言葉にしてしまった。余り過去の事を昇兄に話したくないし、人が土足で俺の中に入って来るのが怖いから、余り甘えられないから、言ってしまった後毎回恥ずかしくなる。
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