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18歳以上ですか?
前方注意にしおりをはさみました!
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前方注意
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「ッ!?」
___ガタッ
急いでその場を立ち去ろうとした時に、よろけてドアにぶつかってしまった。
期待して、ダメでまた、期待して。
泣いて。
自分の馬鹿さ加減に涙がでる。
「……ん?」
「誰かいるのかも」
そんな声が中から聞こえたかと思うとコツコツと足音まで聞こえてくる。
「誰かいるのー?」
と、けーちゃんの声がして
ガラリとドアが開いた。
「……ゆーちゃん?」
見られた。
泣いてるところを……けーちゃんに。
「あ……」
足が震えて直ぐに立てなかったが、役立たずな足に喝を入れて走って逃げた。
「まって、ゆーちゃん!」
後ろでそんな声が聞こえたが振り返ってる余裕なんていっさいない。
構わず走る。
走って。
走って。
走って。
走った。
___ドンッ
それ程必死過ぎて前を見てなかったのか、人にぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい……!!」
涙で汚れた顔を見せたくないから顔を隠して謝る。
「ってて……大丈夫だ。 そっちは怪我無いか? って、顔抑えて……もしかして鼻とか打った?」
心配そうに声をかけられた。
「ちょっと見るから手をのけて? ホラ」
相手の方はそう言って手をのけさせて顔を除きこんできた。
「優……!?」
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