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学校来たけど、なんだこれにしおりをはさみました!
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学校来たけど、なんだこれ
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何でも屋から歩いて 10分。
東堂大学に着き、門を見ると 1人誰かいた。
「おっはよー!…って、おはようじゃないか。ちーっす! そーちゃん 」
俺は目が悪いから よくわからなかったけど、居たのは みぞれだった。
俺の唯一の友達、一ノ瀬 溝レ。(イチノセ ミゾレ)
前髪を上げたヤンキー系青年と大学の間でも有名だ。
「なんだ、みぞれか。ちっす」
「なんだとはなんだ。今日はやけに遅かったな。」
「…変態に絡まれた。」
「ええええ!?まさかのあの噂で有名なコートの中は裸で コートを幼女の前でバッてしてコートの中へ取り込むというあの変態!?」
「そんな噂、一度も聞いたことないぞ」
真顔で溝レを蔑むと 溝レは構わないといった感じで続けてくる。
「うわぁあ!かわいそうなそーちゃんよ!俺の胸の中で泣けええぇ!」
ギュムッと抱き着かれる。
「どちらかと言うと…お前のほーが変態… 」
溝レの胸を押してどかし、一人スタスタと校舎の中へ入っていく。
「あぁ!そーちゃん!待てよ!」
腕を掴まれ、立ち止まる。
遅刻の恐れはないけど、なんとなくおれはせっかちだから早く教室に行きたい。
「なぁ、いつものしなくていいわけ?」
溝レの言葉に反応する。
「あ、うん。するする。」
うんうん頷き 背伸びをする。
そして、前に少し屈んだ溝レにキスをする。
子供の、短ーいキス。唇を一瞬くっつけただけのキス。
「はい。お昼は焼きそばパンね」
「はーいはい。まったく、もっと長くてもいいんじゃないのか?」
「いーや。俺は純粋だから一瞬だけしかできないの」
「はっ、どこが純粋なんだよ」
俺は毎日 溝レにキスをしてお昼代を稼いでいる。
溝レは楽しんでるようだからいいけど。
「さてさて、教室いくぞ。」
「はいはい、あっおれ焼きそばパン買ってくるわ」
「ご苦労様です、ありがと」
その頃、実春も東堂大学にいた。
「健翔さん人使い荒いよまったく。俺が大学生じゃないの知ってるくせにわざわざ学校の購買のパン買わすとか…。鬼だ。」
ブツブツ言いながらも 東堂大学の購買をウロウロする。
「何パンかなぁ。ミルクパン…メロンパンか?」
うーんと悩んでいると いい案が生まれたのか、ハッとする。
「電話しよ!!」
そして 携帯を取り出して 健翔の携帯に電話をかけた。
プルルルル…ルルル…
「健翔さんっ!パンは…」
『焼きそばパン』ブチッ!…ツーッ…ツーッ…
まるで、そう聞いてくることを予想していたかのように 高速で答える健翔さん。
「……………oh...…」
そう呟き、固まりながらも焼きそばパンがある棚へ向かう。
そして、最後の一つの焼きそばパンを取ろうとした時…
「お、あったあった。焼きそばパンゲット」
…なんと、横取りされてしまった。
…実春は正にムンクの叫びの様な顔をした。
「うわぁあぁあ!!最後の1個おおおおおお!!ききき貴様、何奴!!?」
あまりのショックに言葉がおかしくなる実春。
その声を聞いた 青年が、ふっと笑いかけた。
「…我の名前はMr.mizore。ふふふ、何事にも早い者勝ちが正義なのだよ 青年よ」
実春の言葉に合わせ 溝レのノリの良さが発動。
ちなみに、二人は初対面である。
「く、クソ…。汚いぞ、汚い大人だ!Mr.mizoreよ!貴様は汚い大人だ!」
「フッフッフッ、負け犬の遠吠えか」
「なにぃー!?そこまで言われたら食い下がれない…勝負しろ!」
「フッ、望むところだ青年よ。さぁいくらでもかかってこい。」
二人はカンフーのような構えをして向き合う。
その場は…まるで修羅場と化していた。
「どうした、かかってこいよ」
「お前から来たらどうなんだ青年よ」
「ではこちらから行かせていただこう。でぃやぁあぁぁあ!!!」
「うっさい、何してんだお前ら 」
実春の頭をコツンとげんこつして 動きを止めたのは 空だった。
「そーちゃん!」
「恥を知れよ。いや、マジで」
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