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しません(Part1-7)にしおりをはさみました!
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しません(Part1-7)
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志麻side
食器を片付けながらずっとセンラさんのことを考えていた。
どうして俺に頼ってくれなかったのか、具合が悪いことを教えてくれなかったのか。
俺はそんなに頼りないのか。ほんとにセンラさんの彼氏なのか。
考えれば考えるほど気持ちが沈んでいく。
センラさんに帰ることを伝えに行ったうらさかと入れ違いになるように寝室に入った。
聞いてしまおう。センラさんが俺をどう思っているのか。
センラさんの前にかがみ、手を取って俺は言った。
「なぁ、センラさん。俺ってそんなに頼りないか」
「急にどうしたん志麻くん、志麻くんはめっちゃ頼りになるで」
「じゃあどうして今日俺に頼ってくれなかった?」
「それはっ…」
2人の間に重い空気が流れる。
少しの沈黙の後、センラさんが口を開いた。
「志麻くんがめっちゃ楽しんでるのに邪魔したくなかったんや」
少し震えた声でセンラさんが言った。
その言葉をきいた瞬間、俺はセンラさんを抱きしめてしまった。
「俺のためにそんな…センラさんが無理することないんやで。センラさんが倒れた瞬間、心臓止まったかと思ったんやでw」
「うん、ごめん志麻くん。迷惑かけて。」
「ちゃんと自分の体を大事にしぃや。じゃないと俺が悲しむで。」
「うん、気を付ける。だから笑ってや。」
感情がごっちゃになって俺は泣いてしまっていた。
力なく笑うセンラさんがあまりに愛おしくて、
口に触れるだけの優しいキスを落とした。
「センラさん、これからもよろしくな」
「うん、もちろんです、志麻くん」
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