アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
63にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
63
-
「何から話そうかな…」
座らされた椅子の正面の椅子に藍野先輩は座った。
「あの、俺は無理に…」
無理やり聞き出したい訳じゃない。
そりゃ、わざと話題にしようとしたこともあったけれど。
「俺が聞いて欲しいから。いい?」
そんな風に言われたら、嫌だなんて言えない。
きっと、先輩は分かっててそういう言い方をしてる。
「…わ、かりました…」
「まず1つ目。部屋は、古瀬と変わったんだよ」
「古瀬先輩…」
この間、藍野先輩の部屋を訪ねた時、菫玲先輩と古瀬先輩が居た。
あの時はまだ移動はしていなかったと…思うけど……
「部屋の移動は飛世には話さないで、古瀬とだけ話して決めた」
「それって…」
「ここからが2つ目。俺が飛世のこと好きだったってこと。だから、古瀬が俺たちの部屋をよく訪ねて来て、目の前で仲良くしてるところを見るのが辛かった」
「先輩…」
やっぱりそうだった。
藍野先輩は菫玲先輩のことが好きなんだ。
仲が良い二人を見ているのが本当は辛かったんだ。
それでも、友達の距離を保って無理して笑って…
「そして3つ目。俺と飛世は付き合ってた」
「……えっ?」
付き合って、た…?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
63 / 148