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温泉と花にしおりをはさみました!
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温泉と花
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お腹いっぱいご飯を食べて満足した俺は少し眠たくなって座椅子の背もたれに寄りかかる。
「虎くん、まだ寝ちゃダメだよ。」
「んー…。」
曖昧な返事を返し、徐々に襲ってくる眠気に甘える。
目を閉じていると花の足音が近付き、足と背中に触れられる。
浮く感覚がして少し目を開けると花に抱っこされている事を知り、もう一度瞼を閉じた。
結局そのまま眠ってしまい、起こされた時には時間が22時を過ぎていた。
温泉はもう閉まっている時間で、起きた俺はガッカリしながら時計を睨んだ。
「寝ちゃった虎くんが悪いんでしょ。」
「眠かったんだもん…。」
「まぁそんな事だろうと思ってこの部屋借りたんだけどね。」
花の言葉にイマイチ理解ができず、首を傾げると花は外に繋がる障子を開けてみせた。
「…!」
そこにはほくほくと湯気が白く浮かぶ温泉。
この部屋は温泉付きの部屋だったらしい。
「…いくらした?割り勘はどこへ行ったの。」
「払えるの?」
「無理です。」
花は俺の頭を撫でて俺の手を引く。
こればっかりは花に感謝するしかない。
俺が眠ってしまう事を考えて借りたとなれば怒るにも怒れない。
完全に寝た俺が悪いし。
「そこ虎くんの脱衣所だからね。俺は別の所で脱いでくるから先に行ってて。」
花はそう言い残して部屋に戻り、俺は脱衣所と書いてある小さな部屋で服を脱ぐ。
しっかり浴衣とタオルが用意されていて、空調もきいていた。
脱ぎ終わって温泉に向かうが花の姿はそこには無い。
先に入っててって言われたし、入るか。
桶でお湯を掬い、体にかけて温泉に足先を浸ける。
「はああぁぁ…。」
疲れたと感じては無かったが、温泉の温かさが体に染みて癒される。
海に入ってあれだけはしゃげば自覚無くても疲れるよなぁ。
そのまま肩までつけてぼーっとしながら温泉を楽しむ。
「湯加減はどう?」
「丁度いい…よ…。」
花の声の方向を見ると花の大きい陰部が先に視界に入ってしまった。
花は先にシャワーを浴びに行っていた様で、髪と体は既に濡れている。
「結構温かいね。」
「うん…。」
できるだけ花から離れて目線を逸らす。
温泉のせいなのか恥じらいなのか、顔が急に熱くなる。
「虎くん。」
「わっ!」
耳元に息がかかり、背中がゾクゾクと震えた。
「わって…。」
「ご、ごめん。真後ろにいるとら知らなくて…。」
「酷いなぁ。」
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