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* Sweet.7 *にしおりをはさみました!
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* Sweet.7 *
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──何で、弟にいきなり押し倒されてキスされてんの……!?
どうしよう、どうしよう……部屋が暗いから間違えちゃった、とかではないよな。
訳を聞くのも怖い気がする。そうやって迷っているうちに、何もかもいいようにされて身体の力が抜けていく。
角度を変えて口の中を隈なく舐めまわされ、勢い余った千里に舌を甘噛みされてしまった。
受け身でのキスばかりの経験しかない夕里でも、ああ、慣れてるな、と感じて、可愛がっていた弟がちょっと遠いところにいってしまったようで辛くなった。
「……泣くなよ。ばか。泣きたいのは、こっちだよ」
「な、ないて……泣いてないしっ。なあ、俺のことそんなに嫌いなの……?」
すっかり混乱した夕里は考えを取り纏められないまま、心の内をわずかに吐露した。
よくよく考えてみたら、この場にそぐわないずれた質問で、千里も遅れて「はあ?」と毒気のある反応を返す。
──き、キスされたのにっ、俺が悪いみたいになってんの……。
眠気も一緒に寝たいなんて気持ちはもう吹き飛んだ。
夕里は自室へ逃げ帰ると、毛布で全身を包んだ。
茅野じゃない感触がまだ唇の上に残っていて、それを消し去るように袖でごしごしと拭った。
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