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フェロモンだけじゃないにしおりをはさみました!
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フェロモンだけじゃない
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「ぅっ………っぃ………ゃ…んっ………」
びくんびくんと身体を撓らせながら、懐里は、声を零し続ける。
最奥まで押し込んだペニスで、熱い白濁を懐里の中へとぶち撒ける。
解放感に懐里の背に、身体を重ねた。
オレの身体に潰されるように、懐里は汚れた床の上に伸びた。
繋がったままだった下半身が、ずるりと抜ける。
「ひ、ぅ………」
抜ける感触にすら、快感を拾った懐里は、身体を震えさせた。
ぐちゃぐちゃに汚れた下着を脱ぎ捨て、そのままスラックスを履いた懐里は、気持ち悪そうにもぞもぞとする。
「コンビニで、パンツ買ってこようか?」
「いや………」
最低限の返答をした懐里は、はぁっと小さく息を吐き、再び口を開いた。
「ごめんな。おれのフェロモンにあてられたんだろ?」
懐里は、鞄を漁りながら、瞳を背けたままに、オレに問うた。
「ん、…まぁ」
フェロモンだけじゃない。
……オレは、懐里が好きだった。
鞄から出した抑制剤と避妊薬。
懐里は、掌に転がした錠剤を口の中へと放った。
飲みにくそうに顔を歪めた懐里は、喉を動かし、腹へと落とした。
「飲んでたんだけど……。申し訳ないとしか、言えない」
困ったように眉根を寄せ、オレを見やる懐里に、罪悪感が胸を過ぎる。
たぶん、オレが、懐里を好きだったから。
気にならなかった懐里の微かなフェロモンに、反応するようになってしまったのかもしれない。
「忘れてくれ……。ここも辞める…」
「ダメ」
オレの言葉に、懐里は、訝しげな瞳を向けた。
「オレ、βだから番にはなってやれないけど、お前が困ってたら、助けられるなら助けたい」
気持ちいいコトがしたいから。
エロいコトに興味があるから。
そんな下心が全くないとは、言わない。
でも、本当に、オレに出来ることなら、何でもしたいと思っていた。
大好きな懐里と離れるなど、オレの選択肢の中には存在しなかった。
真摯な視線を向けるオレに、懐里は、床へと瞳を逃がす。
「……ありがとう」
恥ずかしそうに紡がれた懐里の言葉に、オレたちの形容しがたい関係が結ばれた。
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