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第2章 6
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朝からバカップル並みのイチャイチャを披露してくれた大河だったが、流石とでも言うべきか、寝起きの『ね』の字も見つからない程に、身だしなみをきちんと整えてキッチリ自室から出て来るあたり、毎度感心させられる。
(僕は結構ズボラだから、寝起きでこんなにシャンとなんて出来ないもんなぁ〜)
その点、うちの色男達は、起きた瞬間からスイッチでも切り替えるが如く、シャキシャキと頭も体も働くのだから、言葉もない。
もしかしたら、信之のものぐさ癖は、案外、僕譲りなのかなー?
と、ちょっと申し訳ない気持ちも沸くが、まっ、気にしてもしょうがないかと、
「先にリビング行ってて〜、僕も着替えてくるから」と、
僕の身長に合わせて、少し屈んでくる大河の頬に、それでも若干爪先立ちになりながら、キスをする。
そうして、自室のクローゼットに掛けてある、今風の若者ファッションを今日も身につけて、姿見でそんな自分の姿を見ると、別段違和感のないさまが、自分の童顔をより強調している風にも見えなくもない。
しかし、
綾人が若者風のファッションを着ているのにも、如何ともし難い理由があるので、別に良いのだ。
とりあえず、二児の子持ちには見えないよな。という、感想を最後に姿見から目を逸らすと、家族が待つリビングへと足を向けるのであった。
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