アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
殺し屋にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
殺し屋
-
腕は後ろに紐で縛られていた。
目の前にはNo.1、隣にはNo.2。
襖には煙草を吸っているNo.5とNo.4。
「元気にしてたか?彩月。」
「そこまで元気じゃないよ、父さん。(No.1。)」
32歳のNo.1。
整った顔でスタイルが良い。
「バーコードと3のタトゥーは取ってないんだな。」
太股には引き裂かれたズボンからNo.3のタトゥーが見えている。
「ちょっと反抗期過ぎじゃねぇか?」
「さぁ、僕は年的に反抗期は過ぎてるよ。」
「余裕ぶっこいてられんのも今のうちだぞ?」
確かに余裕がある様な口を聞いているが、内心焦っている。
武器は無い。
ナイフも針も銃も。
「ほっとけば良いじゃん、僕なんか。」
「それがそうには行かねぇんだ。彩月は誰よりも有能な針使いの殺し屋。勿論、指名代もそれなり。お前が居ないと家はやってけねぇんだ。」
「・・・。」
僕にどうしろと言うんだ。
「でも彩月は戻らねぇだろ?だからせめてこいつらの癒しになってやれ。」
YシャツがNo.2によって裂かれる。
「!?父さん、こいつ・・・。」
「あ?何だ?」
「胸と首にキスマーク付いてる。」
「んだと?誰が俺の息子を傷付けた。」
息子だと思って無いくせに。
「この旅館に来てるかも知れません、探して見ましょう。」
理緒が、危ない!
『ドカッ』
「う”っ!」
No.2の腹を蹴る。
襖まで走る。
「駄目です!行かせません!」
しかしNo.4によって捕まえられる。
抱き締められる形で。
「No.4とNo.5はずっと彩月に気があったんだよな?」
は!?嘘!?
首にチリチリとした痛みが走る。
「あっ・・・!」
どうやら噛まれたらしい。
「やだ!離せ!」
必死に拒んで暴れる。
だけどもNo.4とNo.5の行動は止まらなかった。
二人は獲物を見る目じゃなくて愛しい人を見る目だった。
太股も撫でる様に触り、首に何度もチュッチュッとキスをされる。
「ひゃ、やめっ、」
二人を殴って部屋から出れば良いだけなのに。
だけど体は思い通りに動かない。
僕になついていた二人。
僕は弟の様に見ていて幸せだった。
笑顔だった日々。
だけど今は全く違う。
悲しい。
悔しい。
怖い。
頭の中に感情が駆け巡る。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 65