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そんな経緯があったことを、とてもリオには話せない。
アルファムの威厳にも関わることだし…。
「…まあ、アルが、ちびアルから俺を取ろうとするから…だと…思うよ」
「ぶふっ!アルファム様っ、赤ちゃんとカナデの取り合いしてんの?俺ら臣下には、あんなに厳しいのに?でも力の弱い者にはとても優しくて、皆から尊敬されてるのに?か弱い赤ちゃんからカナデを取るの?ぶはっ…!」
リオが、腹を抱えて笑い出した。
俺には、何がそんなに可笑しいのかよくわからないけど、俺のち…乳首…を、ちびアルから取って吸ったなんて話したら、どん引きされそうだ。
このことは、俺とアルファムとちびアルの三人だけの秘密だな…と、リオの笑い声で目を覚ましたちびアルの頬を撫でながら思った。
「リオ…声が大きい。ちびアルが起きたじゃん」
「あっ、ごめん…っ。面白かったから、つい。おおっ、目を開けると更にアルファム様に似てるよな」
「ね、アルに似てるよね。良かったよ。将来良い男になることが決定だよ」
「まだわからないぞ。子供なんて、成長するにつれて顔が変わってくるからな」
「えー?ちびアルぅ、このまま大きくなるんだよ?あ、髪色は途中で赤に変わってもいいよ」
「いやいや、髪色は変わったら駄目だろ。この世界に、カナデとちびアル様の二人しかいない貴重な黒髪なんだから」
「ちびアル様…」
「なんだよ」
ちびアルに様をつけちゃうんだ…とリオを見る。
そっか、ちびアルは王子だもんね、様つけるよね。
でも早く名前を考えないと、皆も呼び方に困るよなと、ふぇんと泣き出したちびアルを抱き上げた。
「よしよし、いつまでもちびアルじゃ困るよねぇ。…名前は今考えてるんだけどさ」
「アルファム様とカナデが、一生懸命考えてつけてくれた名前なら、どんなのだって嬉しいに決まってるよ」
「うん。ところでリオ、来てもらって悪いんだけど、今からちびアルにち…乳を飲ませるから、出てくれる?」
「え、なんで?」
「なんでって、恥ずかしいじゃん!」
「俺は何とも思わないけど」
「俺が恥ずかしいのっ。それに、俺の胸を見たことがアルに知られたら、リオはただでは済まないと思うよ…」
「ひいっ!それは怖いっ!出る!すぐに出るよっ!じゃあまたな、カナデ!手伝えることがあれば遠慮なく言えよ!」
「うん、ありがとう」
リオは、俺の返事を聞くよりも早く、慌てて部屋を出て行った。
普通の時なら、男の俺の胸を見られても何とも思わないんだけど、今はちびアルに吸われているから、乳首がプクンと膨れていて恥ずかしいのだ。
「さ、ちびアル。いっぱい飲むんだよ。今日はアルが吸ってないからね、大丈夫だよ」
「あう」
ちびアルを出産してから、俺はシャツ型のワンピースのような服を着ている。
その服のボタンを外して、ちびアルを横向きに抱いて椅子に座る。
ちびアルは、まるで俺の言葉に返事をするかのように声を出すと、勢いよく乳首に吸いついた。
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