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灰色の瞳のとら猫のお話３２※【完】にしおりをはさみました!
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灰色の瞳のとら猫のお話３２※【完】
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「だ、だめっ！あぁあっ！そこ、もうッ！嫌ッ！だめッ！」
トラの反応を見ている龍崎は、陵辱心を煽られる。可愛いすぎて、頭がおかしくなりそうだった。
「じゃあ、なんて言うんでしたっけ？」
龍崎も限界が近かった。
「真琴っ…だめッ！離してッ！お願いッ！あ、ああぁっ！」
トラを弄って、遊ぶのももう終わりだ。トラの性器から手を離すと、トラはどこかホッとした様子だった。
「有り難うございます。…では、今から本気だしますね」
「え？」
今から、トラを責め立てる。
「あぁっ！いっ！？…ッあっ、あっ！あぁっ！真琴ッ！？」
トラの上に覆い被さると、トラは龍崎の首に腕を回してしがみついた。
すると、龍崎が激しく腰を何度も穿つ。トラの良いところを何度も入念に腰を打つと、トラは喉を仰け反らせて喘いだ。
「あぁッ！あ、あぁっ！んンっ！んッ、ぁんッ！」
トラの唇を奪う。
「ふんんッ！…っん、んんっ！んっ！」
必死にトラも舌を絡ませている。しがみついたり、必死に拙い舌を絡ませたり。
…どこまでも、可愛い。
龍崎は、キスをしながら激しくトラを揺さぶった。
「んぁッ！ま、まこっ！んぁっ！」
唇を放すとトラは、ギリギリの意識で龍崎にいう。
「も、もう…ッ！真琴ッ、いきそッ！」
「ええ…私もです」
龍崎は、ひと際強く腰を突き上げると、トラの目の前にちかちかと閃光が走った。その瞬間、身体の中で膨れ上がった何かがパァン！と弾けるような気がした。
同時に、耳元で龍崎の低いうめき声がして、後孔の最奥がズクンと甘く痺れた。ああ、龍崎がイったんだ。だらんと龍崎はトラの身体に自らの汗ばんだ身体を預けている。トラは、ちかちかと光る中自らの腕を強く龍崎に巻き付けた。
「はぁ…っはぁ、トラくん？」
粗い呼吸を繰り返し、龍崎が耳元で、トラの名前を呼んだ。
「…」
ぎゅーっと龍崎を抱きしめるトラは、徐々に冷静を取り戻していた。
「どうかしましたか？」
龍崎がトラの頭を撫でてくれる。
「…どうもしない」
ボソッとトラが声を出した。
「気持ちよかったですか？」
龍崎に尋ねられたので、こくりと頷いた。
「そうですか…」
ほっとしたような声を出している。
「真琴は？」
トラの口から自然にその名前が出て少しだけ龍崎は驚いているようだった。
「ええ…今までで、一番気持ちよかったですよ」
それが、お世辞かどうかは、トラには分からなかった。けれど、嬉しかった。
「真琴」
「なにか？」
こういうとき、なんて言うのか分からない。でも素直に龍崎になにか気持ちを伝えなければならないような気がして、トラは考えた。
「…どうか、しましたか？」
けれど、考えるのとかはしょうに合わないのは、ブチやニャロメにもさんざん言われていたので、トラらしく素直に今の気持ちを口にすれば良いと思った。
「好き…です」
また、頭が悪いといわれるだろうか。
「トラくん…」
龍崎は、トラの汗ばんだ額にキスをした。
トラは、龍崎の考えていることは、難しすぎてよく分からないので、もう考えない事した。
そもそも、ニャロメから与えられた情報を上手く使いこなせなかったのが発端と言っても良い。
今回の依頼がそうだったように、考えて計画を立てて、実行するという事には向いていない。
ニャロメとブチの助けがなければ、完全にハゲワシに嬲られていた。殺人のスキルも、変装も、顔立ちも並で、頭は平均以下のトラをボスが手放したことは懸命。これ以上、伸びしろのないトラを放っておいて人員をさくよりも、欲しいと言っているヤクザに大金で売りつけた方が、よっぽど金にはなる。
本来の掟には背く行為だが、馬鹿だから、組織を脅かすようなことも無いと。だから、安心して龍崎に嫁げ…そういってニャロメとミケは送り出してくれた。それが、ボスの異例の優しさだといわれた。
選別はなにもくれなかったが、お見舞いのメロンと缶詰のモモをとられた。迷惑料だと言われて。
「んんッ…」
トラの体内から性器を抜いて、横に寝転がり、トラを抱きしめる。
「私も愛してます」
龍崎は、トラの左手を手に取ってそこに唇を寄せた。
「貴方に殺されるその日まで」
トラは、かーっと顔を赤らめた。
「…はい」
トラは、頷いた。とっても恥ずかしかったが、すごく嬉しかった。
★ END ★
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