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完結後の世界 =(進展2)にしおりをはさみました!
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完結後の世界 =(進展2)
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朝からお風呂に入って不潔感は無くせたはずだし、髪の毛も普段は何もしないけど今日はワックスも付けてちょっとはオシャレに見えるハズだから、後は時間まで待つのみ…!
そう、今日は翔太さんとリベンジの日。
あの日、朝起きると了承の返事とこの日はどうかと日時まで送ってくれていて、断る理由もなく分かりましたと速攻で送り返した。
だが問題なのはその後、その日時が思っていたより近々で美容院に行く暇も服を買いに行く時間もなかったこと。
翔太さんは大人で社会人で、僕なんかが隣に立つと兄弟?親子かな?なんて絶対思われてしまう…
違うんだよ!僕は翔太さんの隣に立ってお似合いのふたりだねって思われるようになりたいのに!
そんな思いも虚しく、僕が持っている中でなるべく大人にみえる服を着てみると、なんとも言えぬあの感じ。
言葉にするなら服に着させられてる感。
「どうして…どうして僕はこんななんだ…」
同い年でもかっこよく服を決めている人なんてそこら中にいるのに、僕は仲間に入れないなんて…
鏡の前で落ち込んでいるとわんっ!と隣で励まされてしまった。ごめんよ、お前の主人は服をオシャレに着こなすことも出来ないガキだ…。
それでも何とか当日までにギリ大丈夫そうな服を決めて、自分で鏡を見ながら髪も切って、翔太さんの隣に立っても恥ずかしくないような自分になれたはず…!
そんな感じで今日までの怒涛の日々を思い返していると、もう待ち合わせまで15分を切っていた。
胸が緊張と不安でドクドクと音を鳴らし体全体が心臓になったみたいに指先まで震える。
大丈夫、今まで何かしてたのかって言われたらそれとなく誤魔化せばいい。何も聞かれなかったらデートを思いっきり楽しめばいい。それだけの話だ。
そうは思ってもずっと緊張は拭えなくて、5分後翔太さんが現れてごめん待った?って聞かれても「いえ…大丈夫です…」と正しく他人行儀なそんな返事しかできなかった。
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