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リーにしおりをはさみました!
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リー
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脳に蘇るあの言葉。
また胸がぎゅっと締め付けられる。
「オレは親から売られたんだ。ビンボーだっただけだ」
坦々と答えるこの子はどこか人形になりきれていない何かだった。
鎖といえど心からほんとに人形にさせることは出来ないんだ。
「…きみは、…。」
「そーいえば、お互い名前知らないよな。俺はリー。」
「ボクはユウ。」
「そっか…ユウ、よろしくな」
「…うん」
気づいたらボクはリーを抱きしめていた。
兄さんに対して思う感情と同じような感情。
「ユウ、優しいな…」
ジャラ…と鎖の音を立てボクを抱きしめ返してくれた。
それからボクらは仲良くなるのに時間はかからなかった。
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