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変化と退化。にしおりをはさみました!
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変化と退化。
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あの日から1週間。
俺の日常は小さな変化を見せていた。
……正確には
[俺達の]だ。
放課後になるとたまに一緒に
帰り、どちらかの家に行き
遊ぶようになった。
前の関係を考えると
随分と変わったものだ
まぁ、遊びって言っても
ちょっと変わったアソビだけど
山根は何を考えてるのかわからない
何で今も一緒にいるのか
文句こそ垂れるけど
以前のような抵抗はせずにいるし
よくわかんないヤツ
「あか、ぎ……っん……」
なんで、
なんでそんな目で見てんだよこいつ
(ほんと……わけわかんねぇ)
ただなんか
こいつのこの顔見ると
イラつくのと同じくらい同時に
歯止めが効かなくなる何かが
押し寄せてくるような
不思議な気持ちが自分の中にある
それがなんなのかとか
めんどいし
考えないけど。
いや、正確には
知りたくない。
考えたくない、の方が正しいか。
つまり
ホントのところ
俺はこの気持ちを知っている。
分かってるはずなんだ
でもまぁ認めたくないし
後々めんどくさい。
とにかくめんどくさい。
だから、考えんのはやめだ。
今はもう少し
この関係のままで。
できればあと少しでも
こいつと居れたら……なんて
柄にもないことを考えて
うざったいくらい
くすぐったくてあったけぇ
そんで、他の誰よりも
こいつの近くが
1番心地いいんだ
俺が俺でいられるんだ唯一の場所
それがこいつのとなり。
いつからこんなふうに
なっちまったのかわかんねぇけど
こいつのこと
もしかしたら
それなりに大切なのかもな
「ぁかぎ……?んだよ……っ……へん、なかお……ぁ……うっ……!!」
「るっせ」
ズンっと奥まで突いてやれば
こいつはまた
苦しそうに声を漏らす
真っ赤な顔で
涙とヨダレを垂れ流しながら
夢中で俺の名前を無意識に呼んでは
身体を震わせて。
うん、やっぱり
悪くない。
今を許している自分に
驚きが隠せない気持ちもあるが
こんな風に繋がってると
どうでも良くも思えてくる
そんな
俺とこいつの変化
それから、こいつのそばにいることを
いいと思い始めている
変わり始めた俺のほんの少しの退化。
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