アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ドキドキ文化祭 22にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ドキドキ文化祭 22
-
空き教室の前。
今までにない緊張が俺を襲う。
落ち着け…落ち着け…
俺は、何度も自分に言い聞かせながら、大きく深呼吸をした。
そして、ドアの縁に手をかけて、勢いよく扉を開いた。
ドアを開けると、机の上に座って、窓の外を眺めている篠原の姿があった。
篠原はドアの音に気づいて、ゆっくりこちらを振り返った。
「先輩…。」
篠原は机から降りて、俺のところに駆け寄った。
「遅くなってごめん。」
「もう来てくれないと思ってました。」
「そんなわけないだろ??」
俺は篠原の言葉に小さく笑った。
「告白大会の…うれしかった。ありがとう。」
「…いえ。」
「おまえが中学のときから俺のこと知ってたなんて知らなかったよ。」
「だって、先輩有名だったから…」
「そんなことないよ。」
「そんなことありますよ…。」
篠原の手が俺の手に触れる。
「俺は…ずっと先輩だけを見てきたんです。」
その言葉に…
俺を見る真剣な眼差しに…
心臓の音が鼓動を増す。
「実は、告白大会のとき、まだ言ってないことがあったんです。」
「え??」
「でも、その言葉はちゃんと面と向かって話したくて…」
「篠原…??」
「俺…先輩のことが好きです。」
篠原の言葉が俺の耳から脳に伝わってくる。
好き…??
聞き間違えなのだろうか…
それとも、夢なのだろうか…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
37 / 147