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68 ☆にしおりをはさみました!
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68 ☆
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《那月》
夜明け前に、近くの公園からやっと帰れた。
ドアを閉めて、ズルズルと蹲った。
「……ただいま……くまさん……。」
くまさんの顔見たら、ポロ…と涙が出て来た。
いつも通り机の上にある。
キッチンには、作りかけのシチュー。
何も、普段と変わってない。
「……立って、シャワー浴びなきゃ、ね?
それから、シチューは冷蔵庫に入れて。
それから、休憩して。
それから………」
それから………思い付かないや。
わかってた。
帰った所でどうにもならないって事ぐらい。
わかってて知らん振りした。
「………守谷……さん………」
乱暴されてる間中思ってた。
………守谷さん、助けて……って。
僕と普通に話してくれる人。
僕を那月って呼ぶ唯一の人。
僕に幸せをいっぱいくれる人。
僕なんかを心配してくれる……たった一人の人。
公園から帰る道でも、ずっと……
助けて……って。
考えないようにしようと思ったのに、助けて……って。
助けてって思うのに……知られたくない。
知られたくない。
僕が虐められてる対象から、汚れたオナニーホールになった事なんて、絶対知られたくないよ。
それに……犯されたって聞いたとき
本当は思ったんだ。
守谷さんが相手なら………って。
守谷さんは、ただの親切な人だけなのに。
僕は汚い。
汚れてる。
汚れてるんだ………。
守谷さん……ごめんなさい………。
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