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102
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《那月》
どうしよう!
すっかり忘れてた!
守谷さんは、僕に何故か学校の名前聞いてスマホを取り出した?
「大丈夫、那月が嫌がる事はしないよ?」
どこかに電話?
「もしもし?
いつもお世話になっています。
3年1組の浅瀬那月なんですが。
ええ、今日はちょっと休みます。」
え……???
えっと……え…???
「もしかしたら2、3日になるかも。
はい、はい、そうです。
担任の先生に、ご連絡お願いできますか?
あ、ありがとうございます。では失礼します。」
……えーー!!!!
守谷さんは、ニカッと笑って、
「これで大丈夫。
今日は休み。」
「……嘘…?」
「学校は中間休みに父親に連絡する、と思ったんだ。ビンゴ。
まだ連絡してないってさ。
嘘も方便、な?」
「僕、行けます!」
守谷さんに嘘吐かせる訳には行かないよ!
「おまえは自分の現状を分かってない。
見ろ、立てないだろ?」
「う……」
「俺が責任持つから大丈夫だよ。
父親だって、昨日有った事は黙ってるとして、そんな状態なら、って納得してくれるだろ?」
……お父さんは……
納得してくれない。
でも……世間一般ではそう…なのかな?
うん、だったらにこやかに!
「……はい。そうですね!」
でも、守谷さんは逆に険しい顔になった。
あれ?
変…だったかな?
難しい。
普通がわからない。
確かに保育園時代から、他の子がお父さんとお母さんと食事したり遊んだりする、って聞いてびっくりしたし、家が普通じゃないって事はわかるけど。
普通、ってどんなのかわからない
お父さんやお母さんに聞いても、おまえが悪いからだ、って叱られる。
どうしたら普通の振りが出来るの?
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