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ポジティブという名のネガティブ13にしおりをはさみました!
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ポジティブという名のネガティブ13
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髪を乾かし終えてりんたろーさんに声を掛けると、お礼を言われ頭を撫でられた。
その手はやっぱり心地良くて、自然と笑みがこぼれそうになる。
「兼近」
「はい…?」
りんたろーさんが真剣な表情で俺を見つめてくる。
なんだろうか。
「ちょっと来て」
そう言いながらりんたろーさんはソファーからベッドへと腰を掛け直し、俺をソファーに呼んだ時のように自分の隣をポンポン叩く。
するのかな…
鼓動が速くなるのを感じながら、りんたろーさんの隣へ座る。
「なん、ですか…?」
緊張のせいか、言葉が上手く出せなかった。
どうすればいいか分からず、とりあえずりんたろーさんを見つめる。
そしたら
「緊張してる?」
なんて言いながら優しく抱きしめてきて、子供をあやすように頭を撫でられる。
その瞬間俺は、何故か泣きそうになった。
それでもそんなことで泣くわけにはいかないので堪える。
なんて返せばいいか迷った結果、首を左右に振るのが精一杯だった。
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