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コハクとラブホにしおりをはさみました!
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コハクとラブホ
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「うーん。飲み過ぎたかもぉ。」
「ホテル寄ってこうぜ?」
「寄ってってもいいけど、オレ、酔っ払ってるから、できないよ?」
「寝るだけでもいい。」
「もったいなくない?」
「平気。コハクと寝られるなら。」
「タクヤ、変。」
「いやか?」
「いやっていうか、なんか変な感じ。タクヤって、そういうヤツじゃなかったじゃん。」
「コハクには、嫌われたくないから」
「別にわがまま言っても嫌いになったりしないけど?」
「・・・そうか。」
「なんか、言ってみ?」
「断られるし。」
「断んないって!」
「いや、いいよ。」
「うわー!めんどくさいやつだなぁ。言ってみろよ。やなことはやだって言うし、もしかしたら、いいかもしんないだろ!言いたいこと言わないなんて、恋人じゃないよ。」
「わがまま言いたくないし、コハクを困らせたくない。」
「わがまま言って欲しいの!もっと、オレに甘えろって。」
「いい。」
「がんこだな。」
「わがまま言わないってのが、わがままか?」
「あはは。そうかもね!」
「じゃあ、いう。コハクと一緒にいたい。」
「なにそれ。かわいいだけじゃん。」
「ほんとは、もっと一緒にいたい。同棲したい。」
「へ?同棲?お前、そんなこと考えてたの?」
「ああ。でも、引っ越しとか大変だろ?コハク、今の部屋、気にっているって言っていたし。職場からも近いし、店も近くて便利だって。」
「まぁ、今の部屋、めちゃくちゃ気にっているのは、事実だけどさ。オレの部屋の隣、最近、空室になったぞ?隣に引っ越してきたら?でも、タクヤの職場からは遠いけどな。」
「引っ越す。明日、手続きする。」
「はや!職場から遠いぞ?いいのか?」
「そんなもん、早起きすればいいだけだし。」
「すげえな。やっぱ、お前の愛、なんか重たいな。」
「いやか?」
「いやじゃないけど、なんか申し訳ない。」
「そんな気にするな。オレが好きでやってることだから。」
「でも、なんか、オレばっかり楽してる気がする。」
「コハクと付き合えるだけで、オレは幸せだ。」
「すげぇ、殺し文句。」
「事実だし。」
「お前ってびっくりするほど、一途だよなぁ。」
「ずっと好きだったから。コハクが、エリにばっかり懐いているのも、イライラしてた。」
「だって、エリちゃん、優しくて大好きなんだもん。仕方ないだろ。今だって大好きだし!」
「・・・オレも、エリも兄貴として、尊敬しているし、大切だけど・・・、コハクを取られるようで、いやだった。」
「大丈夫。エリちゃん、恋人できたから、オレのこととったりすることはないよ。」
「は?エリから聞いてない!」
「タクヤには黙っててって言われてたんだった。忘れてた。心配かけたくないからって。」
「別に、心配なんてしないし。・・・相手は、どんなやつ?」
「職場の先輩だって。」
「先輩って、男しかいないだろ。」
「うん。男の先輩だよ。王子様みたいな人だって言ってたよ。」
「王子?なんだそれ。気持ち悪い。」
「そんなこと言っちゃだめだぞ。お兄ちゃんの恋人の悪口言っちゃだめ。」
「・・・どんなやつか、確かめないと。」
「ああ、エリちゃん、口を滑らせてしまった。ごめんなさい。」
「ホテル、ついたぞ。どの部屋にする?」
「一番ひろいとこ!」
「わかった。これでいいか?」
「うん!ジェットバスつきだって!やったぁ。一緒にはいろ?」
「我慢できなくなるからだめ。」
「もう。ちょっと触るのなら、許してあげる。」
「わかった。ちょっとだけ、触らせてもらおう。」
「ちょっとって、どれくらいのこと言ってる?」
「・・・生での挿入。」
「思い切りやるつもりじゃん!」
「だめ?」
「挿入はだめ!」
「素股は?」
「それくらいなら・・・。」
「よし。」
部屋に入り、いそいそとお風呂の準備をしてくれるタクヤ。
「コハク、コスプレ無料だって。なんか可愛いの着てくれよ。」
「えー。あ、ねこちゃんだ。かわいい。お風呂上がったら、これ着ようかな。結構、いろんな種類あるね。楽しそう!タクヤも着てね。」
「ああ。分かった。一緒にコスプレして遊ぼう。」
「うん!楽しみ。」
酔っ払って気が大きくなっているコハクは可愛い。
たくさんいたずらして、エッチの許可をもらおう。
「あー、気持ちいい。あったまるぅ。」
コハクさん。
オレを背もたれにしてくつろいでらっしゃる。
こんなふうにいつも無自覚に可愛いことをしてくるから、ドキドキさせられる。
ガキのときからそうだった。
近所に住んでた年の近い子どもは、コハクしかいなくて、はじめは仕方なく遊んでた感じだったけど、とにかくコハクはチビのときから可愛くて、オレを夢中にさせていった。
でも、なかなか素直になれないオレは、コハクをからかっていじめていたから、相当嫌われていた。
中学のときは、ほとんど口もきいてもらえなくなってしまっていた。
意地を張ったオレもたくさんセフレを作り、コハクに見せびらかすという最悪なことまでしていた。
セフレの全ては、どこかコハクに似ている子しか選ばなかった。
コハクより可愛い子はいなかったが。
コハクのような髪の色、瞳の大きな子、チュルンとした唇の子…。
甲高い声の子とも付き合った。
誰とも長続きしなかった。
心の中にはいつもコハクがいたのだから、当たり前だけど。
コハクも見た目は可愛くても、中身は男前だったから、それなりにモテた。
まぁ、中学のときは、全て阻止したが。
コハクのことをイイと言ってる女は、全て落とした。
一度抱いてしまえば、みんなオレに夢中になった。
我ながら最悪なヤツだとは思う。
中学のときのオレは、相当狂ってたな。
高校に入ってから、少し関係が変わってきた。
百瀬と黒羽が付き合い始めたのを見て、コハクも男同士に抵抗がなくなったように見えた。
そこから少しずつ素直にアピールするようにした。
しかし、最悪なことにコハクは変な女と付き合い出した。
思い切り弄ばれて、腐女子の実験台となっていた。
健気に耐えるコハクのことを見ていられなくて、結局寝取った。
最初から可愛がって甘やかして愛しまくればよかったと後悔した。
だから、今はコハクを可愛がる。
愛を注ぎ、甘やかして、オレなしではいられないようにするつもりだ。
「タクヤぁ?どうしたの?ぼんやりして。」
上目遣いにキュン。
可愛すぎかよ。
天使かと思ったわ。
「悪い。話しかけていたか?」
「ん〜ん。なんも話してない。でも、ずっと見てた。」
「…見てた?」
「黙っててもイケメンゴリラだなって思ってた。」
「ゴリラかよ。」
「色黒いしムキムキ過ぎ。」
「ゴリラ、好きか?」
「別に嫌いじゃないけど?」
「そうか。良かった。」
「なに?そこ?!」
後ろからソッと抱きしめる。
「え、なにっ?」
「目の前に可愛い子がいるから、抱きしめてみた。」
「え!普通にハズいんだけど!」
「最高の抱き心地だ。離したくない。」
「オレは恥ずかし過ぎて、逃げ出したいんだけど。」
「嫌なら離す。」
「別にイヤな訳じゃないけど。」
「そうか。じゃあ、もう少しこのままでいてもいい?」
「…うん。」
あぁ、可愛い。可愛いすぎる。
大人しくオレに抱きしめられている。
たまにモゾモゾ動くのも可愛い。
「無言?なんか喋れよ。」
「あぁ。」
「ん?なに?」
「コハク…。」
「んっ。」
「ずっと前から好きだったよ。」
「へぁっ?!なに?!急に?!」
ガバッと離れてしまった。
向かい合って固まる。
顔真っ赤。
コハクのことをからかうといつも顔を真っ赤にして怒っていて可愛かった。
今はいつもとは違う顔で赤くなっている。
「な、なんなの…。タクヤ…さっきから変!」
「素直になろうと思ってな。」
「いつものタクヤじゃないから調子狂う。」
「コハクが嫌なら、好きだとかあまり言わないようにする。でも、昔からお前だけが好きだったよ。ずっと。」
「好き好き言われるの慣れてないし、恥ずかしいけど…別にヤじゃないよ…。タクヤっぽくないけどさ。言いたいなら言えば?」
「コハクも言って欲しい。」
「タクヤとのエッチは好きぃ。気持ちいいもん。」
「オレ自身は?」
「イジワルするヤなヤツ!」
「…長年からかってきた罰だ。」
「んで、ゴリラ!」
「あぁ、ゴリラでごめんな。」
「ぶふっ!なにそれ!ウケる!」
ケラケラと笑う可愛いコハク。
好かれていないことにショックをウケるオレ。
「まぁ、今は別にそこまで嫌いじゃないよ。エッチ上手いのはポイント高い。愛のあるエッチしてくれるもん。流されちゃいそう。」
「コハクは、オレとのセックス、好き?」
「うん。それは好き。めちゃくちゃ気持ちいいし、満たされるもん。ミカちゃんと付き合ってるときに浮気しちゃったときも、気持ち良過ぎてどうにかなるかと思った。別れた後のエッチも気持ちいいよ。」
「…そうか。もっと満足してもらえるよう頑張るよ。」
「絶倫すぎるのはどうかと思う。」
「気を付けます。」
「ま、オレも体力ある方だから、大丈夫だよ。風呂上がったらシよ?」
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