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少年にしおりをはさみました!
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少年
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家に辿り着いた。
人生で一番急いだんじゃないかと思う。
法定速度を大幅にオーバーしていただろうが、今日だけは許して欲しい。
急いで助手席の子供を抱き上げて家の中へ入った。
まず濡れている体を拭いてやろうと、抱いたまま脱衣場へ向かい、バスタオルを取り出して思い出した。
相手は少女だ。
全身を拭くには服を脱がせなければならない。
濡れた服も着替えさせないと。
まて、知らない人に勝手に脱がされるなど絶対に嫌だろう。
いやいや、でも仕方ない。
ちゃんと話せるようになったら謝ろう。
床に座り、服を脱がせて驚いた。
こいつは少女ではなく少年だったのと
身体中痣と切り傷だらけだったからだ。
外は暗くてあまり見えていなかったが、まだ出血が止まっていない箇所もいくつかある。
タオルで全身を拭き、出来そうな所は怪我の手当てをし、服は俺のものを着せた。
少年はパンツを履いていなかったので下をどうするか悩んで、俺のパーカーを着せた。小柄だから俺の服ではサイズが合わず、ぶかぶかだ。
しかし少年の大事なところは隠せそうだからよかった。
俺は少年をベッドに寝かせ、びしょ濡れになってしまった洗濯物と自分の服を適当に洗濯機に放り込んで着替えた。
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