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花鳥風月の蝶6にしおりをはさみました!
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花鳥風月の蝶6
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禿として働いていた頃は、2人は仲が良かった。
夜蝶も、事故が無ければ太夫まで上り詰めるほどの技量はあったし、
偶に他の遊女の髪結いへ行った際に、
色を知った女郎に口説かれる事もある。
負傷していても、人の良さと器量の良さのにじみ出ている男だ。
「はいはい…」
夜蝶は散らかっている着物や雑貨を拾い集め、
ある程度の場所にまとめ、窓を閉じてから、部屋の灯りをともす。
「ふぁあっ!」
夜蝶が、足の踏み場を素早く作るとテコナは、
自らが寝そべっていた布団から立ち上がり伸びをする。
細く成熟仕切っていない身体が、しなやかに伸びる。
彼が身にまとっている布は何一つ無く、素っ裸だ。
長く細く美しい彼の髪が、浮き出た背骨を隠す。
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