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彼はハゲじゃないにしおりをはさみました!
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彼はハゲじゃない
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「やっと…校舎が見えた…」
やっとの思いでついた校舎の中に入っていくと
あたりには誰もいないのかとても静かだ。
もう入学式は終わって皆教室にいるんだろう
さっさと行こう…
そう思い《廊下は走らないで(泣)!》
というポスターをガン無視して全力疾走で廊下を走り去る。
《ガンッ》
??「わっ?!」
「い゛ッ〜」
俺はすぐにポスターを無視した事を後悔した
忠告というのは聞くものである……。
曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
くそ…授業、始まってるから誰もいないと思ったのに…何処のどいつだよ
あ…いや待てよ…先生か…
…………
少し青ざめながら、ぶつかった相手を確認しようと前を向くとそいつの足元にはカツラが転がっていた…。
…………え?
慌ててハゲ散らかしてるんではないかと思われる頭の方を見ると残念ふっさふさだった。
ただ一つ目を引くことがあるとすれば
そいつの髪色が白だった事だ。
??「う〜痛いなあ…廊下は走っちゃだめだよ…?」
「あ…すいません…その」
??「ん?あれあれ??君もしかして今年入ってきた、外部からの新入生!?そうだよね!!」
「あ…はい…」
??「わぁ!!!そっかそっか!!あっ敬語はいいよ!僕!タメだから!」
「あっ…はい」
??「あは、まぁ!慣れてからでいいか!
いや〜でも珍しいよね、この学校持ち上がりばっかりで外部から全然入ってこないからさぁ〜萌えの予感だね!」
「あ…はは」
…この学園は一貫校でいわゆるエスカレーター式の学校で幼稚舎、初等部、中等部、高等部、極めつけに大学まで入ったとても珍しい学園だ。
マシンガントークに喋るのこいつはきっと
外部からきた俺が珍しいのだろう…
初対面の人にいきなりグイグイ来られると人見知りとしては辛い部分があり苦笑してしまう。
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