アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
はじめての友人にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
はじめての友人
-
『それでは、新入生のみなさんは各教室まで移動してください』
教頭らしき先生の言葉に、新入生たちはぞろぞろと体育館を出て行く。
あの後、再び電車に乗った俺はなんとか入学式に間に合った。
無事入学式も終わり、今、始業式も終えた。
「やっと終わったよ、校長話ながすぎ」
眠そうに欠伸をする隣の男は、日比谷巡。
入学式の最中に仲良くなった金髪のイケメン野郎。
「巡はほぼ寝てただろーが」
「いやあれは誰でも寝るだろっ!」
「俺は起きてた」
「優真がおかしい」
「おかしくねぇよ!」
俺が入学式と始業式の途中、眠らずにすんだのは朝の出来事が原因だった。
あんなことがあったから、なんかすっきりしてるってゆうか脳が嫌に目覚めてしまっている。
それでも今朝のことは思い出すだけでどうにかなりそうだ。
あれは今日だけ!
今日の俺がおかしかっただけ!
そう言い聞かせるように、俺はぎゅっと目をつむった。
「ん?どうした優真」
「いや、なんでもない」
不思議そうな顔をする巡に、ヘラッと笑って見せる。
それから俺たちは、他愛もない話をしながら一年の教室へ向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 93