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兄さんのバイト1にしおりをはさみました!
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兄さんのバイト1
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「ただいまー今日もクタクタだよー…」
そう言って兄さんが帰ってきたのは、11時を回ろうとしていた頃。
「おかえり、兄さん。今日も遅かったんだね。」
早く帰ってくるようにするよ、なんて言ってたくせに。
そりゃ、あんなの…その場の流れで言ったことはわかってるけど………
俺もつい期待しちゃったというか………
こんなこと口が裂けても言わないけど。
「慎也、これあげるよ。」
兄さんが俺に渡してきたのは、兄さんの香水コレクション達。
「え………」
俺は兄さんを見つめる。
だって これすごく大切にしてたやつ…
「俺のお下がりなんていらない…?」
兄さんが悲しそうに言ったから、
「いや、嬉しいんだけど…兄さんが大事にしてたやつだから…俺がもらってもいいのかな、って」
思ったことを口にした。
「ああ………大事なのは変わらないんだけど、しばらく使えない事情があってね…変質しちゃったら嫌だし…」
最初の方はちょっと悲しそうだったのに、使えない事情 の辺りから少し顔が緩んだのを俺は見逃さなかった。
「そっか、じゃあ貰おうかな。変質しちゃったら もったいないし。」
俺は兄さんから香水達を受け取った。
使えない事情ーーーーー??
兄さんが言ってくるまで聞く気はないけど、大体の予想はつく………………
香水の代わりに漂わせてる
コーヒーの、香り…………………
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