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183にしおりをはさみました!
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183
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スマホでおすすめの店を予約した
開店が19:00からだからそこに合わせて。
それまでの時間を近くの店をまわりながら過ごす
「これ買おうかな」
適当に入った雑貨屋でゆきは透明の動物の置物みたいなのを手に取っている
「雑貨とか置く質なの?」
「流石にシンプル過ぎかなと最近思ってる」
「そ?」
シンプルなのはいい事だと思うけど。
「そういえば絢一人暮らししてるんだよな?
今度行きたい」
自然な流れで言われ、一瞬動きが止まる
「えーダメ。」
ひやりと体が冷えて、手に持っていた何かの絵が書いてあるマスキングテープを棚に戻した
「見られると困るものでもあるの?」
「俺の家は来客用になってないから。」
思い出されたのは監禁プレイをされた時のこと。
四つん這い以外はダメとか、服を着るなとか、そういうのを丸2日やらされた事があった
別に本気で監禁しようとしたんじゃない
そういう性癖で、単純にやってみたかったんだと思う
相手には家族がいて、だからヤるならホテルかって提案したけどリアリティを求められて俺の部屋でやった
はい、スタート。と始めた途端人が変わってめちゃくちゃに色々された
2日後やっと終わって、そしたら「ありがと〜最高だった」なんて黒い笑みを浮かべられた
ゆきが部屋に来たいと言って、真っ先に浮かんだのはその時の事だった
もうその形跡はないし俺だって普通に過ごしてる。そのこと自体も了承したんだし別にいい。でもあの部屋に人を呼ぶということはその場所に呼ぶってこと。
流石にちょっと汚い場所すぎる
1人で過ごすならいいけど、人を、ましてや好きな人を招く家じゃない。
その記憶がなくたっていつでもリスカができるように色々なところにある血で錆びたカッターや、安定剤の成分がが入っていると知って異常なくらいに買い占めた薬とか、施設から出た時に渡された大量の資料、ローションにゴム、もうそれらがごちゃごちゃに投げてある
元々少し綺麗好きなところがある、というかあったというか、何となく散らかっていると気になってしまう質で、だからゴミがそのままとか、換気してないとか、そういうのは無いけど、何せ部屋にあるものがカッターや薬ばかりだ
汚いセックスをするだけならまだしも、ゆきを呼ぶのならそういう片付けも必要だ
「部屋はその人の性格が細かくわかる、とかって説もあるくらいだからな」
「それ言ったら余計嫌なんだけど」
「俺に隠してることあるの?」
「違うけど。」
あぁ、嫌だ。
俺はどうしてこんなに汚い。
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