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告白6にしおりをはさみました!
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告白6
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「あ、、あのっ!わ、、私、、」
オロオロと女の子が慌てる。
金髪で髪がふわふわしてそうで赤い目をしている。
「マリーって名前で、、あの、、寝てました、、、」
マリーと名乗る少女は僕と同じ様な感じで置いていかれたみたいだな、、。
「そうなんだ、、僕はヒビヤ。君、、マリーは誰かと見に来たの?」
「あ、、うん。ヒビヤ、、も誰かと見に来たの?」
「僕は、、年上の人と」
「そうなんだ、、私は6人で、、」
6人もいて置いていかれるのはある意味才能なんじゃ、、。
いや、、そんな事より早くここから出ないと
「とりあえず、、他の出口探す?」
「いや、、他に出口はない」
「じゃあ、、」
どうしよう、、。このまま本当に出られなかったら、、。カノさんのただの悪ふざけだったらいいのに、、。でも、いないんだよな。
僕を置いていったんだ、、。
「でも、、ピッキングならある」
「え、、?」
マリーは鍵穴にピッキングでカチャカチャ音を鳴らしながら開けている。
「やったことあるの?」
「ない」
じゃあなんでピッキングやってんの、、。
僕はやったことないからなにもできないんだけど、、。マリー、、早く出たいんだ。
「難しい、、」
「貸して」
マリーからピッキングをとって鍵穴に差し込む。片方だけ目を閉じて中を覗く。
「僕、、できないけどマリーの為に頑張るよ」
「ありがと、、」
何時間かかるか分からない。もしかしたら明日になるかもしれない。でも、、諦めたくないんだ、、。
カチャン。
「あれ?」
まだ動かしてもいないのに鍵が開いた。
思わずマリーの方を振り返る。
マリーは目を輝かして僕に両手を差し出す。
僕も両手を差し出してハイタッチをした。
そして抱き締めあう。
あまりの嬉しさに抱き締めてしまった。
「お客さん、大丈夫ですか〜?」
聞き覚えのある声に微かに震える。
マリーを突き放してドアの方ををみる。
「カノ、、さ、、」
「へーヒビヤくん僕が好きなのに女の子とそんな事できちゃうんだね」
まただ、、。
笑ってるのに目が笑ってない。
黒いオーラが見える。
「あ、、あのヒビヤまたね」
「あ、マリーバイバイ」
マリーが走りさる。
その後ろ姿が危なかっしくて心配になった。
「ヒビヤくん、そんなにあの女の子が好き?」
カノさんが満面の笑みで僕に尋ねる。
その顔が僕はすごく怖くてなにも言えなかった。
「ヒビヤくん、、僕はヒビヤくんの事好きだよ?」
「、、、っ」
「なのに、、あんな事、、」
カノさんが一人で喋る。
僕はそれに震えていて喋りたくても喋れなかった。
「ねえ?なにかいってよ」
「っ、、のさ」
涙が溢れた。
悲しみと怒り感情がぐちゃぐちゃになった。
「カノさんだって僕を閉じ込めたじゃないか、、」
「、、、」
「僕が嫌いだから、、そんな事するんでしょ?」
「僕は、、ヒビヤくん好きだよ、、僕は意地悪だから、、ヒビヤくんの事虐めたいんだ」
いつも優しいカノさん。怖いカノさん。
僕は、、僕は、、
「好きなのに、、こんな喧嘩じみた事したくないよ、、」
「ごめん、、」
カノさんが僕の腕を掴んで抱き寄せる。
そして、、優しいキスをする。
こんな僕に酷いことする人なのに、、。
本当は優しいって知ってるから嫌いになれないんだ。
「カノさんに、、優しくしてほしい、、意地悪しないでほしい、、」
「、、、それは無理かも」
「、、、っ」
「ヒビヤくんが、、可愛いから意地悪したくなるんだ、、。ごめんね?」
僕が、、可愛い?
どこが、、。
「ヒビヤくん意地悪されるの嫌だったら離れてくれてもいいよ?」
そりゃ、、意地悪されるのは嫌だ、、。
でも、、一緒にいたい、、。
側にいたいんだ、、。
「離れません、、」
「ありがとう、、これからも僕意地悪するかもしれない。でも、、好きだから」
カノさんは僕の事を何度も好きと言ってくれた。僕もカノさんの事を何度も好きと言った。忘れられないように。ずっと、、。
ーーー
カノさんは僕の腕を引いて外に誘導してくれた。
「手、、繋がないんだ」
本音が漏れる。
カノさんが聞こえていたらしく手を繋いでくれる。
カノさんが笑顔をみせてくれる。
僕も笑顔をみせる。
僕とカノさんは手を繋いでカノさんの家に向かった。
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