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143にしおりをはさみました!
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『じゃあ俺から。先輩、愛してます。』
城崎の甘い声がスマホ越しに俺の耳へ届く。
やばい、これ。
え、ヤバくないか?
合コンでしたときと全然違うんだけど。
『先輩…?次、先輩の番ですよ。』
「わ、わかってる……。ちょっと待って。」
心臓がドキドキしてやべぇ。
顔めちゃくちゃ熱いし絶対赤い。
でも別にバレてないし、バレたところで見えてないからどうとでも言い訳できるし。
「………愛してる。」
『声ちっちゃ!まぁいっか。先輩、愛してます。』
「………………ぁぃしてる。」
『肝心なところ声聞こえないんですけど。』
どうしよう。
これ本当にギブまで続けるの?
俺もう……。
『先輩、ずっと好きでした。』
「……………っ」
『ゲームとかじゃなくて、本当に愛してます。』
「……ちょ、城崎……っ」
『愛してるよ、先輩。ずっと一緒にいたい。』
「も……っ、やめ……!」
城崎の怒涛の攻撃に、俺はもう湯気が出るくらい赤くなっている。
何なのこいつ。恥ずかしくないのか?
『先輩、もう終わり?負けですか?』
「まだギブって言ってねぇし…。」
『じゃあ先輩も俺に愛の告白してください。』
「城崎、愛してる。」
『俺も愛してます♡』
何でこんな強いの?
まさか愛してるゲームの世界王者…?
そもそも世界大会とかあるのかしらねぇけど。
「城崎……、愛してるよ。」
『お。意外と粘りますね〜?』
「おう。」
『じゃあ次、本気で告白するんで。ちょっと待ってくださいね。』
城崎は深呼吸して息を整えた。
『綾人さん、愛してます。今までも、これからもずっと。必ず幸せにするので俺から離れないでください。』
「………はい。」
つい返事してしまった。
だって、こんなの返事しちゃうだろ。
「城崎、降参。」
『じゃあ罰ゲームでビデオ通話にしてください♡』
「は?!えっ?」
『はーやーく!』
城崎に言われ仕方なくビデオ通話に切り替えると、髪の濡れたエロい城崎が画面に映った。
『先輩真っ赤っか。可愛い。』
「おまえだって…。」
『そりゃ先輩に愛してるよって言われたら、ねぇ?下どうなってるか見ます?』
「見せんな、アホ!!!」
側から見ればどこぞのバカップルだと思われても仕方ない俺たちの通話は、日を跨ぐまで続いた。
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