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「ねえぇ、なんで……何で。やだやだ、何でふられるの……っ」
「はいはい。今度一緒に飲み会しよ。話聞いてやるから」
「瑞希は……っ。誠吾さんと、付き合ったりしないよね? 親友だよね?」
「あはは。汐に刺されるの怖えからやめとく」
結果は惨敗だった。
またあの夜の続きを過ごしたい……ストレートな言葉で深見をプレイに誘ったが。
『汐君のことは好きじゃない。……それはこれからも、変わらない。年の差だってあるし、僕には仕事もある。……お互いに、合わないんじゃないかな』
それは価値観が? 趣味が? 性格が?
年の差を言い訳に使うのはずるい。
汐が一つ年を取れば、深見も同じように年を重ねる。
どんなに努力したって縮まらない。
燃え上がった恋の炎は、深見の痛烈な一言で吹き消えてしまった。
顔をぐしゃぐしゃに泣き腫らしながら、汐は人目も憚らずえんえんと煩く騒いだ。
「あんな男忘れなよー。もっといい出会いがあるって」
「そんなの……ないよ。誠吾さんは、特別なんだから」
今まで恋に執着したことなどなかった。
ちょっと顔がよかったり好みだったりすると、ふらっと付き合ってみて。
相手が身体を求めてくると、途端に怯えてしまう。
本当に好きなら抱かれてもいい。
けれど、初めてがそれでいいのかと考えだすと、最後までいけなかった。
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