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お前イヤ、俺で遊ぶからにしおりをはさみました!
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お前イヤ、俺で遊ぶから
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何で好きんなってんやろ。
可愛い女とかクラスにもようけおるんに。
何で俺はアイツを好きになってんやろ。
同じ男やのに。
向こうは俺をダチとしてしか見てくれんのに。
気持ち悪いって。
最近は自分に鳥肌立ちまくりです。
「サスケ!相変わらずチビじゃのう」
「あ~もぅウザイねんお前…。髪くしゃんな、セットが乱れる」
「寝癖やろ」
「セットじゃはげ。バリワックスついてんのわからんか?」
「げぇ、次体育なん?二日酔いのおっさんにはたまらんわ」
「聞けやゴルァ!!」
「あーもうお前らうっさいねん。特にサスケ」
「何で俺!?」
お昼も間近で空腹度マックス。
いつも騒がしい俺の周り。
毎日の光景。
そこへ愛しの君が現れたからさぁ大変や。
千里が朝からガッコとか来た事ない。
寝ぼけたつらして今日も四時間目の授業から参加の模様。
つい数週間前に己の気持ちに気付いた俺は心臓ばくばくやった。
165しかない俺の真横に、179の千里が肩を並べる。
「あぁ…、ねむ。休みたかったけどな、来てみた」
「重役出勤お疲れ」
「お前ダブリ決定やで」
「んー、別にええんちゃう」
俺らのグループ。
千里を始め、テツにケイ。
テツは俺と同中で、千里とケイは高校で知り合った。
「わ、ちょ、なん?」
俺テンパリ過ぎ。
だってな、千里が頭に顎とか乗っけてくるから。
しゃーないやん。
好きやねんも。
「サスケ頭ごわごわ。なん?テツに精子でもぶっかけられた?」
「なっ、あほちゃうん!?」
何ゆーてんのコイツ。
最初はイカつて怖そうな風貌に、苦手やなぁとか思てたのに。
フタを開けてビックリ。
下ネタ大好きのえろ大魔王やった。
「赤なってかわえぇな。サスケ女やったら間違いなく食ってたわ」
「く…っ、!?」
ますます赤なる顔に、テツもケイも大爆笑。
そんなんやで女できんのやで、とか言われてまう始末。
ほっとけや。
「千里、頭ぐりぐりせんで。痛いねんけど…」
「ちっこいし。えぇなお前。かわえ」
「も、ホンマやめぇ!背ぇ縮んだらどうすんねん」
アカン。
目ん玉くらくらする。
可愛いとか言わんで。
勘違いする。
えぇなとかやめてや。
ホンマ、苦しいんよ。
「あ、今決まった。サスケは俺のリラックマちゃんな」
「は…」
「存分に俺様を癒せ」
「千里だけズルイし。俺にも貸してや」
「イヤじゃ。ケイは久美とでもパコっとけ」
千里の腕が俺の首に巻き付く。
ぎゅってされて、もうホンマ。
堪忍して欲しかった。
ドキドキすんな心臓。
赤なんなほっぺた。
震えんな。
俺の身体―
「サスケゆでだこ。いじられキャラ決定」
「ほんま、バリ赤い」
好きなヤツにぎゅうとかされて、赤ならんヤツおらんやろ。
それとも俺がおかしいん?
このままやったら気持ちがバレてまう。
焦った俺は、千里から抜けだし一人そそくさと着替えに走った。
「もう着替えんの」
「お前らとは付き合ってられん、先行くし」
女子がおんのも気にならんまま、上半身マッパになって取って来た体操着を被る。
千里の視線受けてるとこが燃えてまいそやった。
「サスケ待ってや。俺も行く」
着替え終わった俺をまたもや千里がはがいじめ。
コイツ。
わざとか??
おさまりかけてた心臓がまたフル活動を始めた。
「も、抱き付くんやめぇ!殴んぞっ!」
「リラックマのくせになんちゅー暴言」
「俺がリラックマやったらお前はラリックマじゃあほ!」
意味分からん台詞を残し逃走。
ダッシュで外まで走り出た。
まだ顔が熱い。
身体までほてってる。
頭のてっぺんも。
全部に千里の名残。
おまけに香水まで移りよって。
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