アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
家族との顔合わせにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
家族との顔合わせ
-
「…うっわ、冗談だってー!ごめんごめん!」
空気をガラッと変えるようにケラケラ笑うお姉さん。
何だか煉とは違ったオーラのアルファだ。
「あれ…?そういえば、弟さんは??」
そういえば、どこにも見当たらない気がする。
キョロキョロと周りを見渡してもやっぱりいなくて。
「こっちで寝てるわよー」
そう言われてお母さんがいるキッチンの方へ行くと電動で揺れるバウンサーに赤ちゃんが眠っていた。
「わ、ぁ…かわいい…」
思わず小声になってしまう。
まさか弟がまだ生まれたばかりだなんて、知らなかった…。
小さい手…かわいいなぁ。
不思議だけど、赤ちゃんを見ると自分が自分じゃなくなるような優しい気持ちになるのはどうしてだろう。
オメガだってことに関係していたりするのかな。
「理人(りひと)って言うの。4ヶ月よ」
赤ちゃんてこんなに小さくてかわいいんだ…。
「あれ…お二人はおいくつなんですか?」
聞いてからすぐに失礼だったと気付き謝ると、いいのよとお母さんが笑っている。
「旦那は今45歳で私は38歳よ。海李を18の時に産んだの」
「そ、私は20歳ですー。だから私と番ったらすぐにでも結婚出来るよ、陽仁」
海李さんはいつの間にか缶ビールを片手に飲み始めていたらしい。
「陽仁って呼ぶな。それに俺の番になるからここにいるんだからな」
煉がまたしても海李さんを牽制していて喧嘩にならないかと心配になってしまう。
「だからこの子が最後の子になると思うわ」
でも美月さんは全然そんな心配はないようだから多分、大丈夫なんだろう。
「俺、神崎さん…あ、透さんを見た時30代くらいだと思ってました!2人ともすごくお若いんですね!」
本当ー?と嬉しそうに笑う美月さんが幸せそうで綺麗だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 35