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9*日崎sideにしおりをはさみました!
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9*日崎side
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彼は高校になってからもライブハウスに通っていたらしい。
受験の時からなんとなく来れてなかったライブハウスに久しぶりに行ってみると、やっぱりそこにいた。
「ほんとに好きなんだな」
話しかけてみようと思ったけど、彼──北田の周りは空気が違った。
必要なことは淡々とではあるが答えてくれる。
でも、愛想笑いもしないし、心から笑ってるところも見たことがない。
どんなことで笑うんだろう。
どんなことに興味があるんだろう。
好きな子とかいるのかな
北田にとって音楽ってなんなんだろう。
気づけば北田のことを「面白い存在」と思うようになっていた。
そんな感じでもう１学期もあと１ヶ月で終わる。
結局仲良くなれないのか──
「──３票、女装男装喫茶２５票で、女装男装喫茶に決まりました！」
教室にやる気のない拍手が起こる。
オレもそれに交ざる。暑いもん。
え、てか今何決めてる？
──文化祭！！
千載一遇のチャンスじゃん！
毎年体育館でライブしてるし、これに誘ったら北田と仲良くなれる！
こうと決まれば即行動！それが俺の(今考えた)モットー！
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