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可愛いストーカー君にしおりをはさみました!
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可愛いストーカー君
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学校の玄関にある靴箱をゆっくりと開ける。
その中にはいつものように白い封筒と小さなプレゼントが置かれていた。
俺は封筒に手をのばすと、ずっしりと重い。
恐る恐る封を切ると、中にはびっしりと紙が詰まっていた。
「……今日は16枚か…」
分かるか?
16枚というのは紙の枚数だぞ。
一枚取り出し見てみると、そこには“愛してる”という言葉が、あり得ないほど細かい字で書かれている。ていうか、もう白い紙も真っ黒になるほどに…。
うん、捨てよう。
それだけ考えて俺はゴミ箱へそれをINした。
またそれと一緒にプレゼントも捨てる。どうせ中身は髪の毛とか爪とかだろう。
前に喜んで開けて、少し湿った下着(男物)が入っていた。それから俺はプレゼントは捨てるようにしている。
周りを見回し教室へ走る。
「せ・ん・ぱ・い~♥」
「!?」
後ろからすごい速さである男子が追いかけてきた。
「捨てるなんて酷いじゃないですか~♥」
「うるせえ!来るんじゃねえよ!」
「もう照れ屋さんなんだからぁ♥」
そう言って、奴はどんどん俺に近づいてくる。
周りのみんなは、いつもの事かと俺達を無視する。でも腐女子という例外の奴らは、ストーカーこと栗林健にエールを送っている。なんともはた迷惑な話だ。
「もう先輩ったら、そろそろ俺のものになってくださいよ♥」
「絶対に嫌だーー!!」
いつからこんな生活になったのか…。
まあ、原因は俺にあるんだすけどね…。
そうあれは数か月前のとても気持ちのいい朝の時だった……
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