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フラグが立ちそうです(汗にしおりをはさみました!
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フラグが立ちそうです(汗
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ストーカー君は珍しいことに、今日はあまり顔を見せなかった。やっとで嫌気がさしたのかと安堵しながら帰宅の準備を進める。
いつもは一緒に帰るはずの幸久は先生に呼ばれているせいでいない。たまには一人で帰るのも気分がいいし、今日は本屋によりたいと思っていたから(幸久は重度の本嫌い)丁度いい。
鼻歌を少し歌いながら、筆箱をリュックの中に入れる。
「さて、帰るか」
そう、独り言を呟いた瞬間だった。
背中に悪寒が走り、一気に鳥肌が立つ。
「せ・ん・ぱ・い♥」
後ろから声がする。その声は紛れもなくあのストーカー君の声だ。
振り向いてはいけない。
これは俺の生死にかかわる問題だ。
もしここで振り返ってしまえば、何らかのフラグが立つことは目に見えている。
「もう先輩、こっち向いてくださいよ」
振り向かない俺に嫌気がさしたのか、少し声のトーンを低くして言う。
「振り向かないなら、キスしちゃいますよ?」
「はい!何ですか!?」
ストーカー君の言葉に覆いかぶさるように、すぐに振り返る。
俺ってこんなにも弱かったか…?
でも、ファーストキスが男とか、本当の黒歴史にしかならない。ここは振り返った方が正解だろう。
「もう先輩ったら敬語なんか使っちゃって、可愛いですね♥」
くすくすと笑いながらストーカー君は言ってくる。
いやいや、君のその笑顔のが可愛いからね。そう口に出そうとして、無理矢理喉の奥に詰め込んだ。ここでそれを言ってしまえば、フラグがどんどん立っていくに決まってる。そうと知っていて、いう奴なんていないだろう。
「先輩、一緒に帰りましょう。
あ、もし断ったらキスしますからね、もちろんべろ入りですよ」
こ、こいつ…天使のような顔で悪魔の言葉を言いやがった。
「もちろん帰りますよね?」
「…はい」
そう言うとストーカー君は嬉しそうに笑い、俺の腕を取った。
やばい、選択をミスったか?
フラグが立つ予感がする…(汗)
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