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翔汰の思いにしおりをはさみました!
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翔汰の思い
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「ねえ…。瑛くん返して。お願い」
なんて、裏庭に着くなり少し目に涙を
溜めて僕の服をつかんできた。
やっぱりそんなことか… 。
「御免翔汰…。それは、無理」
そりゃあ無理だよ、
僕だって…す、…好きなんだし
「…。俺ね、瑛くんが初恋なの。瑛くんの
ためならなんだってする。瑛くんしか
いらない。瑛くんのためなら死ねる。
…律は、そんなことできる? 」
僕、…は… 。
「瑛兎のためになんでもできんなら、
翔汰、瑛兎のこと諦めてよ。なんでも
できるんだろ?僕は瑛兎のためでも、
虫つかんだりは絶対しない…。けど、
瑛兎のことが好きなのは本当のことだから
譲れない。」
瑛兎のためでも虫だけは……。
昔っから大嫌いでね。
「…瑛くんはお前のせいで…お前のせいで…
荒れてたのに。その時から俺は瑛くんのこと好きだった‼︎‼︎今更出てこないでよ‼︎虫だって
俺は嫌いだけど瑛くんのためなら触ること
だってできる‼︎…ねぇ、お願い。俺に頂戴。
瑛くんしか好きになれないの」
翔汰の目から涙が溢れ出てくる。
心が痛む。瑛兎は僕のせいで…。僕、は… 。
翔汰がずっと好きだったのを、横取り…。
でも、それでも
「僕は、瑛兎の事…好きだから。御免」
それだけ言って帰ろうとして歩き出した。
少しして、がしっと手首を掴まれ、
振り向くと翔汰が僕に手を振りかざした。
バシッと手をはたく音。
なのに僕は痛くない …… 。
瞬間的に閉じた目をゆっくり
開けると、目の前に
僕を
かばっている瑛兎が居た。
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