アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
自覚にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
自覚
-
・
・
・
窓の向こう側から、雨の音が聞こえている
陸「…」
顔が熱い
背中に刺さる虎岩の視線を感じる
相手がお前で良かった
本心だ
俺はとうとう自覚してしまった
虎岩恭二郎が好きだ
最中、痛みよりも、快感よりも
腹から胸の真ん中あたりを通って全身へ流れた温かい感情
宙に浮くような、心地良い気分だった
愛おしい
確かに、俺はそう思った
思い出した途端、体中、火がつくように熱を帯びると同時に意図せずフェロモンが溢れ出す
恭二郎「!先輩…」
陸「違う」
恭二郎「まだ何も言ってません」
心配そうに俺を見る虎岩から隠れるように枕を手に取り顔を埋めた
それがいけなかった
陸「ッ、ッ」
虎岩の部屋にある枕だ
当然、虎岩の匂いが染み付いている
頭がぼんやりとして、心臓がドクドクと鼓動を速める
発作だ
発情期間中、これの繰り返しである
恭二郎「先輩?先輩」
陸「ぅ…はぁ……」
恭二郎「苦しいんですか?俺、どうすれば」
困り顔で右往左往する大男
不意に虎岩の股間が目に入る
陸「…お前、まだ勃つん、元気だな」
恭二郎「うっ……仕方ないじゃないすか、先輩が…その…匂いが」
陸「それは…ごめんと思ってる」
虎岩ほ既に下着を履いていたが、その上から見てもそれは相当な大きさだった
あんなものが自分の中に入っていたのかと思うと些か衝撃だ
まじまじと見つめていると、その視線に気が付いた虎岩はそっと自らの手で股間を隠す
恥じらうんかい
大きいのだから堂々としていれば良いのに
見ていて飽きない男だ
陸「はぁ……」
相変わらず心臓はうるさく鳴り、呼吸は浅くなってゆく
Ωの血が目の前の大男を求めるが、それとは裏腹に体力は既に底をついてる
これ以上動けば死ぬ
確実に、俺は死ぬ
俺の軋む身体がそう言っている
陸「なあ、何か面白い話してくんね」
気を紛らわしたい一心で、朦朧とする意識の中虎岩に喋りかける
恭二郎「面白い話って言われても」
陸「あ…そうだ、お前、ゴム、持ってたんだな。意外だった」
恭二郎「ああ、あれは…」
虎岩は照れくさそうに頭をポリポリとかきながら喋り始めた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
60 / 69