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禁煙の勧めにしおりをはさみました!
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禁煙の勧め
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休憩中の一服がほぼ日課
部屋で吸うと何かと嫁達が煩いから出先でひっそり取った宿で何時ものように吸っていた
ただ少しだけ違うのがコレ…
お使いの帰りに出会した俺の後をひよこみたいにヒョコヒョコついてきて、煙管と俺を交互にジーッと観察してくる可愛い奴
何時もは煙たがって嫌がんのに何で今日はこんな近くに居んのか不思議
「まーた隠れて吸ってる…まきをさん達に怒られちゃいますよ?」
「今は居ないから良いんだよ」
「ねぇ、煙草ってそんなに美味しい?」
「美味いって言うか、一種の安定剤?吸ってねぇと落ち着かない時もある」
「そうなんだ?俺にもちょうだい」
「………うん?」
あれ?何か今物凄い豪速球くらったかも
何かの聞き間違い‥だよな?
疲れてんのかな
「だーかーらー俺にも吸わせてよ」
「……何を?」
「何って、煙草…」
「ババババカかお前;;100万年早ぇーよっ」
「バカじゃないよ普通ですよ」
「そんなおかしな事言う子はコレでも食ってなさい」
「Σんぐっ?!」
一瞬、心臓止まるかと思った
この甘口マイルドな可愛いお口からそんな言葉が出るなんて思ってもみなかった
思わず俺は目の前に居る善逸の口に、さっき甘味処で買ってやった団子を突っ込んだ
うん、やっぱりコッチのがしっくりくる
たまに突然変な事を言い出すから気が気じゃない
そもそもコイツに煙草なんて吸って欲しくない
第一似合わないし、体でも悪くしたら俺が嫌だ
「今日はどうした?何か変だぞ」
「そう?別に俺は普通だって言ってるじゃないですか」
「だって俺が吸ってる時は匂いが嫌って避けんのに急にくれとか……まさか俺と逢わなかった間に何かあったか?」
「うぅん、特には何もないけど」
「じゃあ誰かに影響されたとか…?お前、俺以外の奴に喰われたんじゃ…」
「ちっ違うよ!そんなんじゃないですって」
「だったら何で?」
「…好きな人が好きだから」
「へ?」
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