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「あ、あさくら…っ。あさくらっ、ぼく、もう…っ!!」
啜り泣きにも似た声で、獲物は朝倉の名を呼ぶ。実は少し前から、宵宮は相手に達したいと乞うているのだが、獣は残忍にも許しを出してくれなかった。それどころか、緩急つけて責め立てるのに加え、獲物の感じる部分をわざと外してくる。
(イキたいのに、イケない…っ!!)
獲物は一際甲高い嬌声をあげながら、そのジレンマに身悶える。
「まだデキるって…。…だろ??」
耳元で低く囁かれ背骨にぞくりと快感が走り抜ける。じっくりと煮蕩かされた獲物の身体は最早、獣にどんな些細な刺激を与えられても悦んでしまう。
「うん…っ。うん…っ。」
言われるがまま、大きく頷くと、獣は満足げに吐息を漏らす。
「…良い子だ。」
獣が再び動き出す。弱い部分を外すのは相変わらずだが、代わりに際どい部分を責め始める。
「…ぁん…っ!!」
獲物のうっすらと汗ばんだ全身が、官能に触れられ大きく跳ねる。
(これ以上、続けられたら…おかしくなっちゃいそう…っ)
すっかり息が上がった獲物の背を見下ろして、獣が口を開く。
「…忘れていたけど、そういやここトイレだったな。他の奴が来ない内に、さっさと済ませるか。」
(い、今頃…!?)
マイペース過ぎる獣に吃驚していた獲物だったが、雄をかたく拘束していたゴムをとりさらわれ、待ちわびていた弱い部分を一気に貫かれ、思考を放棄する。
「…ひゃんっ!!そこ…っ、そこぉ…、だめぇ…っ!!」
肌と肌がぶつかり合う音。衣擦れの音。卑しい水音が、狭い個室に響き渡る。獲物は強い眩暈を覚えながら、その音だけで誰かが来てしまうのではないかとヒヤヒヤした。
「ん??…美月チャン、ここがいんだろ??ずっと待っていた癖に。」
獲物の肩口でニヤニヤと笑いながら、獣はそそのかすかの如く宵宮の雄を緩々と扱いた。
「そ…だけど。それ、すぐイッちゃ…!!」
獲物の言い分を却下するかの如く、獣の猛攻が始まる。獲物は堪えきれず、切羽詰まった喘ぎを零し、柔らかな肢体をしならせ、吐精した。
「…ぁああッ!!」
汚れ一つない光を反射する便器にパタパタと白濁した雫が飛ぶ。悦楽の余韻をどうにかやり過ごしていると、イッたばかりで神経が敏感になっている獲物を獣は背後から抱きしめて、相手の耳を甘噛みした後で、飢えたように低く呻く。…獣の荒い息遣いに、獲物はドキリとする。
「…まだまだ足りない、よな??」
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