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六月の花嫁にしおりをはさみました!
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六月の花嫁
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「そういえふぁ、みぅきって、けっこふっ」
「食べるか喋るかどっちかにしろ」
「んっ……瑞って、結婚願望ってあるの?」
桧の唐突な質問が始まった。
結婚。たかが高校生で結婚だなんてちっとも考えたことはない。
でも男たるもの、グラマーで美人な女とあれなことしたい、みたいな理想を持ったことはもちろんある。この片田舎には、肉付きも化粧っ気もない『女の子』か、はたまたメスの獣くらいしか存在しないが。
「美人とエロいことしてえなって願望はあるけど、結婚願望は特に」
「へぇー。でも女子はみんなじゅーんぶらいど、っていうの?憧れてるよね」
「ジューンブライドねえ」
なんで6月に限って結婚すりゃ幸せになる、なんて言い伝えがあるのかしらないが、そんなのにいちいちこだわってるうちは結婚なんて到底無理そうに見える。
「そういうヒノはどうなんだよ」
「俺がなに?」
「結婚願望の話」
「んぁ、それか。俺はぁ………………うーん……」
「分かった。この話やめよう」
桧に考え事をさせると、半日でもずっと考え込んでしまう。
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